フェラーリF8スパイダーが公開された。F8トリブートをベースにしたオープントップモデル。
ルーフ・トップは快適性を考慮して、リトラクタブルハードトップ(RHT)を採用。このRHTの開閉に要する時間は14秒で、45km/h以内の速度であれば走行中でも開閉できる。
搭載されたドライブトレインは最高出力720cv、最大トルク770Nmを発揮する3.9L V8ターボエンジンと7速デュアルクラッチギアボックスの組み合わせ。このドライブトレインにより、0-100km/h加速では2.9秒、最高速度340km/hを達成している。
このあたりの数値はF8トリブートとほぼ同じ。だが、V8エンジンのハイパワー&トルク、そしてサウンドをオープンで楽しめるのは魅力的だ。
エンジンはターボラグを無くし、スムーズな回転上昇やV8ならではのサウンドを実現。ドライバーに刺激的な加速と、気持ちの良いサウンドを提供する。
ドライビングパフォーマンスを向上させる様々な技術やアプローチを搭載。ホイールの空転を最小限に抑え、加速を最大化する「アダプティブ・パフォーマンス・ローンチ」、出力を最大化させるためレブリミットの8,000rpmまで回す「ウォール・エフェクト」などが搭載された。
限界域での操作性を高める「サイドスリップ・コントロールシステム」はステアリング操作の制限を改善している。ソフトウェア制御でブレーキの制動圧を調整するフェラーリダイナミックエンハンサーシステム(FDE+)では、コーナリング脱出時だけでなく低グリップ状況下でも利用できるよう拡張された。
エクステリアでは、F8トリブート同様「S-Duct」を採用。フロントアクスル上にダウンフォースを発生させる。また、フラットでコンパクトなLEDヘッドライトも採用。ホイールアーチの気流を改善している。
一方、リアスポイラーは再設計されたもの。サイズを大きくし、テールライトを包み込むことで、車両の視覚的な重心位置を下げる効果をもたらしている。
コックピットは、ドライバーと車の一体化を図るコンセプトを導入。あらゆるコントロールがステアリングから可能とされている。
ダッシュボードでは、ドライバー側には中央にレブカウンターを配したクラシカルなインストルメントクラスターが装備される。助手席側には、オプションで7インチ・タッチスクリーン・ディスプレイも組み込むことが可能だ。
リトラクタブルハードトップ開閉の様子やV8エンジンのサウンドを確認するには、次の動画を視聴されたい。