
えん乗りでは以前、前半分をばっさりと切って捨てた潔い自転車「Halbrad」を紹介しました。これは“折り畳まない折り畳み自転車”を目指したもので、バスや電車などへの持ち込みをより楽にするために考案されたものでした。

参考画像:前半分を切り捨てた「Halbrad」

参考画像:電車やバスなどへの持ち込みが楽に
「ONE POINT FIVE」もスタートは「Halbrad」と同じだったそう。outreの公式Webサイトによれば、開発当初は、電車の持ち込みを可能にするコンパクトなデザインの自転車を目指していたそうです。ところが試作を繰り返すうちに、その形状は徐々に特殊なものとなり、ついに“乗車操作する事自体が楽しい”新しい乗り物「ONE POINT FIVE」として完成したのだとか。

こうして完成した「ONE POINT FIVE」は、下から垂直に飛び出すハンドルバーを、両手で握って操作する仕組みに。結果として、乗れるまでには少しだけコツと時間が必要になってしまいました。でも大人になるとなかなか味わえない、「乗ったことの無い、新しい乗り物の練習」をするという稀有な体験を楽しめます。

ハンドルというよりは、操縦桿?
さて以前紹介した「Halbrad」では、ハンドルはサドルの後ろに装備されており、操作はかなりトリッキーになっていました。ブレーキはペダルを逆回転させて止まる「コースターブレーキ」が採用されており、また、変速機が搭載されていないこともあって高速での走行は困難でした。

制動力のコントロールが難しいコースターブレーキ
その点、「ONE POINT FIVE」はよく考えられているように見えます。筆者は「ONE POINT FIVE」に乗ったわけではないので外観からの想像でしかありませんが、ハンドルの位置はかなり絶妙。慣れれば自在に操作できそうです。

変速機も装備。SHIMANO ALTUS 8速が装備されています。普通の自転車並みのスピードとはいかないでしょうが、それほどいらいらしない程度の速度で走れるのではないでしょうか?

Shimano製8段変速
ブレーキはリアにはディスクブレーキ、フロントにはハンドブレーキを搭載。レバーを引くと両輪のブレーキが同時に効きます。これなら、コースターブレーキよりも制動コントロールがずっとしやすそうです。

カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ブルー、レッド、イエローの5色展開。価格は16万2,000円です。これまで乗ったことのない、新しい乗り物を楽しみたいという方、いかがでしょうか?