
「Gogoro」はバッテリーを充電するのではなく、交換して走る電動バイク。バッテリーは充電するのには数時間かかるが、「Gogoro」なら6秒でバッテリーを交換して走行を開始できる。その「Gogoro」を製造する台湾Gogoroが、新しいバッテリー交換ステーション用フォーマット「GoStation 3」と、大規模なステーション「Super GoStations」を発表した。

Gogoroのバッテリー交換ステーション「GoStation」は、台湾ではすでに1,000か所以上に設置されている。台北市内ではおよそ1キロ間隔で設置されていて、バッテリー切れを起こしても15分程度「Gogoro」を引いて歩けば、バッテリーを交換して走行できるようになっている。


Gogoroは2017年には日本の住友商事と戦略的パートナーシップを締結し、沖縄県石垣島に「GoStation」を設置した。2018年にはヤマハとの協業に向けた検討を開始し、2019年6月には電動スクーター「EC-05」を世に出している。


ヤマハ「EC-05」
今回発表された「GoStation 3」は、以前よりも効率の高い交換ステーション用フォーマット。より多くのバッテリーを利用者に提供可能な一方で、ステーションの設置面積は以前よりも削減されている。これにより、ステーション設置場所を提供する人や業者はより多くの利益を得られ、電動バイク利用者の利便性もより高まる。

「GoStation 3」は停電が発生した場合でも最長64時間は交換ステーションの機能を維持する。それに加え、「Gogoro」用のバッテリーから外部に電力を供給するマイクログリッドとしても機能するデザインを与えられている。
「Super GoStations」は、大規模なバッテリー交換ステーション。100個を超えるバッテリーを用意し、設置されたエリア内で最大1,000人の利用者にサービスを提供できると、Gogoroは説明している。

「Super GoStations」は2019年の終わりまでに台湾の6つの都市に設置され、サービスが開始される予定。
