ホンダ「アフリカツイン」2020年モデル、1,100ccになって登場

ホンダは「アフリカツイン」のニューモデル「CRF1100L Africa Twin」を米国で発表しました。新設計フレームの採用、エンジンの1,100cc化、ライダーの運転をサポートする電子制御の進化といった機能向上が施されています。

ホンダ「アフリカツイン」2020年モデル、1,100ccになって登場

「アフリカツイン」はオンオフ問わず、さまざまな道を走破できるアドベンチャーモデル。「True Adventure:真の冒険」というコンセプトを継承しながら、「どこへでも行ける」バイクとして開発されています。


ホンダ「アフリカツイン」2020年モデル、1,100ccになって登場

新型「アフリカツイン」の排気量は前モデルの998ccから1,084ccへと86ccアップ。ボアサイズはそのままに、ストロークを75.1mmから81.5mmに伸ばすことでこれを実現しています。ホンダは排気量アップについて、ハイパワー化を目指したわけではなく、実用域での使い易さを追求した結果と説明しています。

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その新しいエンジンでの最高出力は100.6馬力で最大トルクは105Nm。前モデルよりもそれぞれ6.7馬力、6Nmの向上を果たしました。

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エンジンのパワーアップを果たした一方で、車体は軽量化に成功。ほとんどが新設計となったボディは、前モデルよりも軽い226キロを実現しています。

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2020年モデルのハイライトは電子制御技術の導入。前モデルとは異なり、2020年モデルではバイク向けに提供される多くの電子制御技術が採用されました。

電子制御の中心にあるのがBoschによるMM7.10 6軸慣性測定ユニット(Inertial Measurement Unit:IMU)。リアルタイムで車体姿勢情報を把握し、ウィリーコントロールやABS、リアリフトコントロールなどと協調してライダーの操縦をサポートします。

これらの情報を表示するのは6.5インチのタッチスクリーン。ライダーはこのタッチスクリーンで設定を変更することもできます。スクリーンはグローブを着用していても利用しやすいのだとか。

ホンダ「アフリカツイン」2020年モデル、1,100ccになって登場

またApple CarPlayにも対応。ライダーはiPhoneでいつも利用しているアプリなどをこのスクリーンから利用、操作できます。その他、長距離ツーリングを快適にするクルーズコントロールなども装備されました。

ホンダ「アフリカツイン」2020年モデル、1,100ccになって登場

前後サスペンションでは、前モデル同様SHOWA製のユニットを採用。新モデル用にダンピングやスプリングレートが調整されています。ブレーキも前モデル同様、ニッシン製の4ピストンキャリパーが採用されました。

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バリエーションは、米国ではオフロードユースにフォーカスし、22Lのタンクを装備したスタンダード版「CRF1100L Africa Twin」と、ロングツーリングに対応し、24Lのタンク、チューブレスホイール、グリップヒーター、大型スキッドプレート、アルミリアラック、SHOWA製電子制御サスペンションを搭載した「CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES」となります。

ホンダ「アフリカツイン」2020年モデル、1,100ccになって登場

米国での出荷時期は2020年3月を予定。カラーは「Africa Twin」がマットカラーメタリック。「Africa Twin Adventure Sports ESが「パールグレアホワイト/ブルー」。米国での販売価格は次の通りとなっています。

・Africa Twin: 1万4,399ドル
・Africa Twin DCT: 1万5,199ドル
・Africa Twin Adventure Sports SE: 1万7,199ドル
・Africa Twin Adventure Sports SE DCT: 1万7,999ドル

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