
先月、ブガッティ「シロン」が時速304.773マイル(490.484キロ)を達成し、“時速300マイルの壁”を破って世界記録を樹立したことをお伝えしました。その記録を破るのは、Hennessey(ヘネシー)の「Venom F5(ヴェノムF5)」かもしれません。
「シロン」の持つ世界最高記録だけでなく、クルマによる時速500キロ超えを目指しているのがヘネシーの「ヴェノムF5」。ヘネシーはこの「ベノムF5」に搭載されるV8エンジンのベンチテストを実施し、最高出力1,817PS、最大トルク1,193Nmの発生に成功したのです。

ブガッティ「シロン」に搭載されている8.0L W型16気筒ターボエンジンは、最高出力1,500PS、最大トルク1,500Nmを発揮します。ヘネシーは「シロン」の最高速度記録を上回るため、最高出力1,600PSの達成を目指していました。
テストの結果、エンジンは目標としていた最高出力を大きく上回り、また2,000~8,000prmの広い範囲で最大トルクを発生することが判明しました。ヘネシーはこのテスト結果を受け、エンジンを「Fury(猛威)」と名付けています。

時速500キロを超えるクルマが現れたとしても、私たちの日常に変化があるとは思えません。いま日常で使用しているクルマに対する有用なフィードバックもないかも?でも、時速500キロ超えのクルマを眺めながらあれこれ妄想を膨らませるのはかなり楽しそうです。例えば、東名高速道路、名神高速道路の隣にハイパーカー専用自動車道ができたら?そこを時速500キロで走れれば、東京⇔大阪間を1時間程度で結べるのです。飛行機よりも速い!

エンジンサウンドが気になるかたはヘネシーが公開している次の公式動画で確認してみてください。アイドリング時はアメ車V8独特のドロドロしたサウンドですが、8,000rpmを超えたあたりでそれなりに良い音を聞かせてくれます。