トヨタが新型車「ヤリス」を公開

トヨタが新型「ヤリス」を世界初公開した。従来、日本では「Vitz(ヴィッツ)」と呼ばれていたが、4代目となる本モデルからは国内でも海外同様「ヤリス」として販売される。

トヨタが新型車「ヤリス」を公開
トヨタが新型「ヤリス」を世界初公開

新型車「ヤリス」はトヨタの先進国向けコンパクトカーのベースとなるTNGAプラットフォーム(GA-B)を初採用した新世代コンパクトカー。エンジン、ハイブリッドシステム、トランスミッション、サスペンションなど、すべてをゼロベースから作り上げた。


トヨタが新型車「ヤリス」を公開
すべてをゼロベースから開発

■TNGAプラットフォーム
コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を初採用。従来型に比べ車両重量を50kg軽量化、ねじり剛性を30%以上強化、重心高を15mm下げ、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を両立した。

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コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム初採用

■エンジン
パワートレインとして、「直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」「直列3気筒1.0Lエンジン」「新世代1.5Lハイブリッドシステム」を用意。このうち「直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」は新開発エンジンで、低燃費と高出力を両立している。

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1.5Lダイナミックフォースエンジン&Direct Shift-CVT

「直列3気筒1.0Lエンジン」では軽快な走りと低燃費を両立した。

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1.0Lエンジン&Super CVT-i

「新世代1.5Lハイブリッドシステム」では、すべてのハイブリッドユニットを新開発することで、ハイブリッド車として世界最高レベルの燃費を実現し、加速性能も向上させている。また、トヨタのコンパクトカーとして初めて「E-Four」(電気式4WDシステム)を設定した。

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1.5Lダイナミックフォースエンジン&ハイブリッドシステム

■トランスミッション
「1.5Lエンジン」向けには発進用ギヤ付きのDirect Shift-CVTユニットを新開発。従来のCVTよりも低速域の伝達効率を改善している。「1.0Lエンジン」向けのCVTも新開発。従来型よりも小型軽量化を推し進め、進燃費性能向上を図った。

■サスペンション
フロントはマクファーソンストラット式を採用。軽快で滑らかな動きを追求した。リヤは、2WD車ではトーションビーム式を採用し、4WD/E-Four車では2リンク・ダブルウィッシュボーン式を採用している。

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ダブルウィッシュボーンリアサスペンション&E-Fourモーター

■エクステリア
デザインコンセプトは「B-Dash!」。大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)。弾丸のようにダッシュ!するイメージを表現した。

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「B-Dash!」デザインコンセプトイメージ

外板色では、新規開発色の「コーラルクリスタルシャイン」「アイスピンクメタリック」を含む全12色を設定。ブラックまたはホワイトのルーフ色と組み合わせたツートーンカラーを全6色から選択できる。

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カラーバリエーションは全12色

■インテリア
インパネ断面を薄くしてワイドな印象を付与。また、ステアリングホイールを従来より小径化することで、室内をより広く、スポーティーな印象を持たせた。

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「ヤリス」コックピット

その他、フードレス双眼デジタルTFTメーターや、ソフトインストルメントパネルが採用されている。

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「ヤリス」インテリア

■高度駐車支援システム
高度駐車支援システム「Advanced Park」が採用された。ハンドルだけでなく、アクセルやブレーキも制御し、駐車に必要な操作を支援する。事前に駐車位置を登録することで、白線のない駐車場でも使用可能となった。

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高度駐車支援システム「Advanced Park」*装備

■ターンチルトシート
運転席および助手席のシートが回転&チルトし、楽にクルマに乗り降りできる。

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「ターンチルトシート」利用イメージ

新型車「ヤリス」は東京モーターショー期間中、お台場のヴィーナスフォートに展示され、2020年2月中旬に国内で販売開始される。