三菱自動車はスモールサイズの電動SUV「MI-TECH CONCEPT(マイテックコンセプト)」を東京モーターショーで世界初披露した。軽量・小型化したPHEVシステム、電動4WDシステムをスモールサイズに凝縮したコンセプトカー。

三菱「MI-TECH CONCEPT」公開―灯油やアルコールでも走れ、その場で180度回転できる

発電エンジンとして、従来のガソリンエンジンに比べて軽量・小型なガスタービンエンジンを採用した。ガスタービンエンジンはサイズや重量あたりの出力が大きく、ガソリンだけでなく軽油、灯油、アルコールなど様々な燃料が使用できる。これにより、どんな場所にいる場合でも燃料を入手する可能性が高められる。また地域によって、最適な燃料をドライバーが選択することも可能となる。


三菱「MI-TECH CONCEPT」公開―灯油やアルコールでも走れ、その場で180度回転できる

4モーター方式の4WDに、車両運動統合制御システム「S-AWC」を適用。ブレーキキャリパーも電動化することで、四輪の駆動力・制動力を高応答・高精度で制御し、旋回性能とトラクション性能を大幅に向上させた。四輪全てに最適な駆動力を伝達できるので、片側のタイヤが空転するようなシーンでも、接地輪に駆動を伝えて走破することを可能としている。

三菱「MI-TECH CONCEPT」公開―灯油やアルコールでも走れ、その場で180度回転できる

また、左右のタイヤを逆回転させることで、その場で180度回転できるようになる等、新感覚の走行体験も可能だ。

エクステリアは「ドライバーの冒険心を刺激するデザイン」がコンセプト。これを実現するために、ダイナミックなバギータイプのボディとされた。ボディカラーは「ライトブルーメタリック」。モーターコイルをモチーフとした「カッパー」が、グリル、ホイール内部、インテリアの各所にアクセントとして入れられている。

フロントフェイスには三菱の「ダイナミックシールド」フロントデザインコンセプトを採用。グリルにもカッパー色の差し色を入れて、このクルマがPHEVであることを強調した。ヘッドランプは横向きのT字型としている。バンパー下部では、アルミ素材のスキッドプレートを両サイドに配してボディをガードしている。

三菱「MI-TECH CONCEPT」公開―灯油やアルコールでも走れ、その場で180度回転できる

サイドでは大きく張り出したオーバーフェンダーと大径タイヤによって、SUVとしての力強さと機動力の高さを表現した。

三菱「MI-TECH CONCEPT」公開―灯油やアルコールでも走れ、その場で180度回転できる

リヤエンドは、六角形に削り出した造形で、SUVの力強さを表現している。テールランプもフロント同様T字型とし、前後でのデザイン上の統一感を出した。

三菱「MI-TECH CONCEPT」公開―灯油やアルコールでも走れ、その場で180度回転できる

インテリアはインストルメントパネルを水平基調とし、クルマの挙動が掴みやすいデザインとした。インストルメントパネルとステアリングホイールにカッパーのラインを入れることで、水平基調を更に強めている。

三菱「MI-TECH CONCEPT」公開―灯油やアルコールでも走れ、その場で180度回転できる

インストルメントパネル中央部には鍵盤型のスイッチを配置。その手前のグリップにはスイッチを操作しやすいようにパッドを装着した。

三菱「MI-TECH CONCEPT」公開―灯油やアルコールでも走れ、その場で180度回転できる

フロントウィンドウシールドには車の挙動や地形の認知、最適なルート案内等、運転を支援する情報をグラフィカルに表示可能とした。

三菱「MI-TECH CONCEPT」公開―灯油やアルコールでも走れ、その場で180度回転できる

第46回東京モーターショーは2019年10月25日から11月4日(一般公開日)まで東京ビッグサイト及びお台場周辺エリアで開催される。