
「X one」は顔認証などの最新技術を搭載したE-Bike。スペインバルセロナに本拠を置くRayvolt Bikeが開発しました。

Rayvolt Bikeは、最新技術とレトロバイクのような外観をあわせ持つ「Cruzer」で知られる企業。同社のCEOであり、デザイナーでもあるMat Rauzierさんは「Cruzer」を販売しているうちに、今度はさらに新しい技術と未来的なルックスを持つE-Bikeを生み出したいと考えて「X one」をデザインしたそうです。

参考画像:Rayvolt BikeのE-Bike「Cruzer」
最新技術とレトロデザインを両立
最新技術とレトロデザインを両立
最新技術としては顔認証システムがあげられます。トップチューブにはタッチスクリーンが装備されていて、このスクリーンに顔を近づけるだけでシステムが所有者を認証。自転車をアンロックします。顔認証システムの採用によって、利用者は重いロックを持ち運ぶ必要がなくなります。また、自転車泥棒による盗難も防げます。

顔認証により自転車をロック/アンロック
重いロックを持ち歩く必要がありません
重いロックを持ち歩く必要がありません
このタッチスクリーンにはAndroidベースのシステムが組み込まれており、アシストレベルなどを含む各種設定をスマートフォン感覚で操作できます。

AndroidベースのOSを装備
ハンドルバーには方向指示器が装備されていますが、これはジェスチャーによる操作が可能になっています。例えば首を右に軽く振ることで、右側のウインカーを点滅させられます。

方向指示器はジェスチャーで操作
未来的な外観としてはほぼケーブルレスであることがあげられます。例えばブレーキケーブルや方向指示器への給電ケーブルなどは、ハンドルバーの内部に隠されました。方向指示器のオン/オフはジェスチャー操作なので、操作ケーブルも不要となっています。

ケーブルレスの未来的なルックス
ヘッドライト、テールランプなどへの給電ケーブルもフレーム内に組み込まれています。また、ライトはセンサーによって自動点灯するのでオン/オフスイッチも不要に。ライト類への電力はメインバッテリーから給電されるので、利用者はライト用バッテリーの充電切れを心配する必要がありません。

ヘッドライト/テールランプはフレーム組み込み
バッテリーはダウンチューブに組み込むタイプで、すっきりした外観を生み出すことに貢献しています。バッテリーをフル充電するのに必要な時間は、もっとも容量の少ないバッテリーで2.5時間。もっとも容量の多いタイプで4時間となっています。航続距離はもっとも容量の少ないタイプでは50キロで、最も容量の多いタイプで75キロです。

バッテリーは外からは見えないタイプ
取り外して室内で充電できます
取り外して室内で充電できます
Rayvolt Bikeは現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで「X one」の先行販売キャンペーンを実施中。キャンペーンではベーシックなモデル「X one Smart」を1,999ドル+送料などで入手可能となっています。

でもIndiegogoで購入した場合、日本では公道を自転車として走ることができません。「Cruzer」のときと同様、日本の代理店が日本対応版を発売してくれるのを待った方がよいかもしれません。