
カワサキはEICMA 2019で電動バイクのコンセプトモデルを発表しました。また、英国時間の11月12日には同社公式Webサイトで、その詳細を公開しています。

EICMA 2019では、同社電動バイクのコンセプトモデルがNinja 650のフレームを利用していること、4速の変速機を装備していることなどが公表されました。

将来的な採用についても発表されました
電動バイクには変速機が無いのが普通。でもこのコンセプトモデルではクラッチや変速機を装備することで、カワサキファンにとって魅力的なマシンとなっています。また、便利で快適なだけでなく、“操ることを悦びにする”というカワサキのこだわり「ライディオロジー」に沿った仕様ともなっていました。

今回公開された詳細では、カワサキが長年にわたり電動バイクのリサーチプロジェクトを続けてきたことが明らかに。同社は電動バイクのプロトタイプを大分県のサーキット「オートポリス」や、実際の都市環境でテストを重ねてきたとしています。


コンセプトモデルのスペックも一部公開されました。それによれば、クルージング時のモーター出力は10kW(13hp)で、必要に応じて20kW(27hp)での加速が可能とのこと。このモーターで219kgのボディを走らせます。バッテリーはCHAdeMo規格による急速充電に対応。フル充電すれば100kmの走行が可能なのだとか。

さて、公開された仕様に対する欧米メディアやSNSなどでの反応は大きく2つ。1つは「2019年に13馬力?」というもの。13hpというのは、ガソリンエンジンバイクではホンダの「CBR125R」や、ヤマハの「トリシティ125」といった125ccバイクと同等のパワー。パワー不足でカワサキのイメージにはあわないのでは?というものです。
もう1つの意見は、これなら当分はカワサキから電動バイクが発売されることはないとして、安心したというもの。こちらの反応をしている人には、カワサキにはまだまだガソリンバイクのフィールドで頑張ってほしいという人が多いようです。
実際、今回公開された詳細では、プロジェクトはリサーチ目的で実施されているもので、カワサキが電動バイクをラインナップに加える予定は、当面はないとされています。

期待している人も、もちろんいます