「MILLER」は渋滞した道路が嫌いで、満員電車も苦手な人向けの電動アシスト自転車。米国サンフランシスコに本拠を置くEnki Cyclesが開発しました。

都市生活者向けにデザインされたENKI「MILLER」
電動アシスト自転車くたENKI「MILLER」
美しいデザインが特徴

自転車は最も小回りが利き、最も渋滞に影響されない、最も自由な乗り物です。とはいえクルマや電車に比べると利用には体力がいるという制限が。電動アシスト自転車を使えばこの制限からも自由になれるのですが、その電動アシスト独特のデザインが苦手という人はいまも多く存在します。


「MILLER」は電動アシストでありながら、電動アシストに見えないデザインを実現した自転車。美しいデザインにより、これまで電動アシストを敬遠してきた人も惹きつけます。

都市生活者向けにデザインされたENKI「MILLER」
電動アシストに見えないデザイン!

電動アシストに見えない電動アシストでは、ハブモーターを装備することがほとんどでした。でも「MILLER」はミッドドライブモーターを採用。それなのに、電動アシストに見えないルックスを実現しています。

その秘密はBafangのモーター。このモーターは小型軽量なため目立たず、美しいデザインが可能となっています。

都市生活者向けにデザインされたENKI「MILLER」
Bafangのモーターを採用
小型のためミッドレイアウトでも目立たない

BafangのモーターはボッシュのPerformance Lineと比較して17%も軽く、重さはわずか3.3キロ。このサイズでありながら、95Nmのトルクを発生できます。

ミッドドライブではハブモーターとは異なり、モーターも変速機を活用できます。このため例えば長く続く坂などでは、ハブモーターよりも楽に登れます。また車両の重量バランスが良くなるなど、数々のメリットを享受できます。なのに、デザインが美しいというのが、「Miller」の最大の特徴といえるでしょう。

モーターが軽量化されたことで、自転車全体も軽くなっています。重さは16キロと、電動アシストとしてはかなり軽い仕上がりに。

都市生活者向けにデザインされたENKI「MILLER」
重さはわずか16キロ!

軽くなった分、アシストできる距離は70キロと控えめな数値となりました。でも「MILLER」はあくまで通勤用自転車。自宅とオフィスの間の往復+アルファで利用するなら、十分な仕様といえるでしょう。

都市生活者向けにデザインされたENKI「MILLER」
航続距離よりも、デザインを重視!

通勤自転車なので、利用するのは忙しいビジネスパーソン。メンテに時間を割くことはできません。このため、「MILLER」ではメンテの負担が最小限となるよう工夫されています。例えばドライブトレインにはチェーンではなく、Gatesのカーボンベルトドライブを採用。注油などは不要で利用できます。また変速機などもあえて搭載せず、シングルスピードとされました。

都市生活者向けにデザインされたENKI「MILLER」
カーボンベルトドライブ採用
メンテナンスフリーなだけでなく、静かな走行を可能に

販売開始は2020年1月の予定。価格は3,345ドルですが、現在同社公式Webショップでは1,990ドルで予約を受け付けています

都市生活者向けにデザインされたENKI「MILLER」

日本対応版の有無について同社に尋ねたところ、同社Sarah Tarcaさんよりすでに対応済みとの回答をいただきました。渋滞や満員電車が苦手な方、年明けに同社のオンラインショップを覗いてみてはいかがでしょうか?

都市生活者向けにデザインされたENKI「MILLER」