
モーターはミッドドライブ方式を採用。最高出力500Wモーターの最大トルクは120Nmを達成している。これは競合他社製品の約2倍にあたる数値であり、電動アシスト自転車のトルクとしては世界一を実現していると、TREFECTAは主張している。

バッテリーは1,480Whという大容量。フル充電で200kmもの走行を可能とした。「RDR」の開発開始当初、航続距離200kmを超える電動アシストはなかったのだが、開発中に200キロ超えを果たす電動アシスト自転車が何台も現れてしまった。このため「RDR」の航続距離は世界一ではないのだが、それでもかなり優れた航続距離であることは間違いないだろう。

バッテリーは取り外して充電が可能だ。充電時間は0-80%までが約1時間、100%までが約3時間とされている。
安全性ではオプションでABSを搭載可能としている。電動アシスト自転車向けのABS開発で知られるBluebrake製ブレーキが採用されており、ABSシステムはフレーム内に組み込まれた。ABSは雨天時の都市部走行はもちろん、ダウンヒル走行などでもサイクリストに高い安全性を提供する。


デザインではフレームにむき出しのアルミが採用され、力強さや荒々しさなどが表現された。アルミはリサイクルにも有利な素材だという。

その他の仕様としては、変速機にはENVIOLO製、カーボンドライブにはGATES製、サスペンションにはMagura製が採用されている。

カーボンベルトドライブにはGATES製

TREFECTAは現在、「RDR」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、もっともベーシックな「RDR」を7,704ドル(約84万5,000円)の出資+送料などで入手可能だ。ABSが装備された「RDR ABS RK」が9,313ドル(約102万1,500円)+送料など、920Wのハイパワーなモーターを装備した「RDR Offroad ABS」が9,423ドル(約103万3,500円)+送料などで入手できる。出荷は2020年4月に予定されている。

なお、日本で公道を走る場合には、保安部品を追加してナンバーを取得する必要がある。だが必ずしもナンバーを取得できるとは限らない点には留意されたい。
