“もっと遠くへ行きたい”という本能を満たす電動バイク「AVIONICS VM」―プラスチックを排除し、木製パーツを採用

「AVIONICS VM」は1930年代バイクのスタイルを、現代の技術で再現した電動バイク。ポーランドの企業AVIONICSが開発しました。

“もっと遠くへ行きたい”という本能を満たす電動バイク「AVIONICS VM」
AVIONICSによる電動バイク「AVIONICS VM」

AVIONICSと言えば、2017年の夏に発表された「AVIONICS」を思い出した方もいるでしょう。「AVIONICS」は“もっと遠くへ行ってみたい”という願いから生まれた電動バイク。最近の電動バイクに多い、「買い物を便利にしたい」「通勤・通学を快適にしたい」という思いではなく、「空を飛びたい」「もっと速く移動したい」という、人間の本能を満たす目的で開発されました。


外観上の最大の特徴は、ステム部分からシートにつながる板バネ。この板バネとシート下のトーションスプリングがサスペンションの役割を果たし、ライダーに快適な乗り心地を提供します。この独特なサスペンションシステムは、航空機の翼からヒントを得たのだとか。

“もっと遠くへ行きたい”という本能を満たす電動バイク「AVIONICS VM」―プラスチックを排除し、木製パーツを採用
フレームの上に板バネ(リーフスプリング)を装備
見たことの無いサスペンション

今回の「AVIONICS VM」の仕様やデザインは、この「AVIONICS」がベース。オリジナルの良さはそのままに、塗装方法やカラーリングを変更して、よりゴージャスに仕上げらています。

“もっと遠くへ行きたい”という本能を満たす電動バイク「AVIONICS VM」―プラスチックを排除し、木製パーツを採用
よりゴージャスな外観に

2017年の「AVIONICS」から変わらない特徴は、ボディからプラスチックパーツを排除し、木製パーツで置き換えた点にあります。これによって1930年代のレトロな雰囲気を醸し出すことに成功しました。使えば使うほど劣化するプラスチックとは異なり、木製パーツは使うことで味が出る場合もあるそうです。

“もっと遠くへ行きたい”という本能を満たす電動バイク「AVIONICS VM」―プラスチックを排除し、木製パーツを採用
劣化するのではなく、味が出てくる木製パーツ

一方で、パワーユニットなどは現代のもの。最大トルク125Nmを発生する5,000Wモーターを装備しており、最高速度58km/hで走行できます。58km/hでは遅いと感じるかもしれませんが、このボディ上であれば十分に速さと気持ちよさを感じられそうです。制動系では、このハイパワーなモーターに対応するためフロント/リアに203mm径のディスクブレーキが搭載されました。

“もっと遠くへ行きたい”という本能を満たす電動バイク「AVIONICS VM」
5,000Wモーターを装備

バッテリー容量は24Ah。フル充電すれば、約120kmの走行が可能となっています。このバッテリーを収納するバッテリーケースの素材にも木材を使用。バッテリーケースの外観はどうしても無骨なものとなりがちで、これをどう隠すか、あるいはどう見せるかはデザイナーの腕の見せ所となります。AVIONICSはバッテリーケースにストラップを取り付け、レトロな旅行カバン風にすることで、自然な外観に仕上げました。

“もっと遠くへ行きたい”という本能を満たす電動バイク「AVIONICS VM」
レトロな旅行カバン風バッテリーケース

「AVIONICS VM」は52台限定での生産。すべてにシリアルナンバーが付与されています。購入希望者はAVIONICSに連絡を取ってみてください。