タイヤのトレッドがすり減ったら、カートリッジを交換―グッドイヤーが「reCharge」コンセプトタイヤを発表

グッドイヤーが「reCharge」を発表しました。タイヤはそのままにトレッドだけを再生することで、タイヤの交換回数を減らせるコンセプトモデルです。

タイヤのトレッドがすり減ったら、カートリッジを交換―グッドイヤーが「reCharge」コンセプトタイヤを発表
グッドイヤーのコンセプトタイヤ「reCharge」

「reCharge」コンセプトがフォーカスしているのは、タイヤのトレッド部分。地面と直接接触し、エンジンパワーを地面に伝達してクルマを前進させる、通常はゴムで構成された部分です。このトレッドが走行によってすり減ってしまったら、タイヤを交換する必要があります。でも「reCharge」コンセプトではタイヤはそのままに、トレッドだけを再生するという手法を取っています。


具体的には、クルマの利用者が、トレッドがすり減ったタイヤの中心部分にカートリッジを充填。するとカートリッジに含まれている液体コンパウンドがトレッドを再生するという仕組みとなっています。

タイヤのトレッドがすり減ったら、カートリッジを交換―グッドイヤーが「reCharge」コンセプトタイヤを発表
タイヤのトレッドがすり減ったら

タイヤのトレッドがすり減ったら、カートリッジを交換―グッドイヤーが「reCharge」コンセプトタイヤを発表
カートリッジを充填
すると

タイヤのトレッドがすり減ったら、カートリッジを交換―グッドイヤーが「reCharge」コンセプトタイヤを発表
トレッドが再生します

「reCharge」を利用することで前述の通りタイヤ交換は劇的に簡単に。また、トレッドを支えている「reCharge」本体はエアレス・フレームで、空気圧の調整やパンク修理といったメンテナンスもほぼ不要となります。

タイヤのトレッドがすり減ったら、カートリッジを交換―グッドイヤーが「reCharge」コンセプトタイヤを発表
空気圧の調整が要らないエアレス・フレーム採用

トレッドを生み出すコンパウンドは、生物由来物質が原料。世界で最も強力な天然素材の一つ「蜘蛛の糸」から発想を得た繊維で強化されています。これにより、耐久性が高く、100%生分解が可能なのだとか。

タイヤのトレッドがすり減ったら、カートリッジを交換―グッドイヤーが「reCharge」コンセプトタイヤを発表
コンパウンドは「蜘蛛の糸」から発想を得た繊維で強化

また、現在のタイヤでは道路状況に合わせて交換が必要な場合もあるため、タイヤを自宅ガレージに保管しているという人もいます。「reCharge」では天候や路面状況などに合わせてカスタマイズされたカートリッジを生成できるので、保管スペースを削減できるというメリットも得られます。

タイヤのトレッドがすり減ったら、カートリッジを交換―グッドイヤーが「reCharge」コンセプトタイヤを発表
カスタマイズされたカートリッジなら、保管に場所を取らない