「Hitch Hotel Traveler」は長さわずか99センチのキャンピングトレーラー。米国カリフォルニア州に本拠を置くHitch Hotelが開発している「Hitch Hotel」(現在の名称は「Hitch Hotel Classic」)のニューバージョンです。
オリジナルバージョンの「Hitch Hotel Classic」は軽さとコンパクトなサイズにフォーカスした製品。折り畳み時の長さは86センチで、重さ127キロを実現しています。
目的地に到着したらカメラの三脚のように本体を伸ばして利用。展開したときの長さは224センチとなって、大人2人が就寝できます。
使用感は本格的なキャンピングトレーラーとテントの中間なのだとか。本格的なキャンピングトレーラーはサイズが大きくて置き場所が家になく、かといってテントは設営が面倒で…という人をターゲットとしています。
さて、「Hitch Hotel Classic」は画期的な製品だったのですが、クルマを選ぶ製品でもありました。装着にはクラス3のヒッチレシーバーが必要条件となるですが、これは米国以外ではとても高いハードルとなってしまいました。
今回発表された「Hitch Hotel Traveler」はこの問題の解決を目指すニューバージョン。トレーラーにホイールを装着することで、これまで以上に多くのクルマでの牽引を可能としています。
ホイールの装着により、折り畳み時の長さはオリジナル版よりも13センチ伸びてしまいました。また、重量も77キロ増えて204キロとなっています。短くて軽いことを最大のセールスポイントとしているHitch Hotelシリーズにとってはちょっとした痛手。とはいえ、より多くのクルマに装着できるというメリットは、デメリットを上回ります。
オリジナルバージョン「Hitch Hotel Classic」
ホイールを装着したことで新たなメリットも生まれました。それは移動時にキャンプ用品などを「Hitch Hotel Traveler」に積めること。「Hitch Hotel Classic」でも荷物の積載は可能ではあったのですが、重さは最大で45キロまででした。一方、「Hitch Hotel Traveler」でなら最大249キロまで積載できます。
荷室の小さなコンパクトカーにはうれしい仕様
ホイールサイズは10インチ。最高速度129km/hでの走行に対応します。
「Hitch Hotel Traveler」はまだプロトタイプ段階ですが、価格は5,699ドル(約59万8,000円)となる予定。キャンピングトレーラーとしては安いのも魅力のひとつです。