ポルシェが「3Dプリントボディフォームフルバケットシート」を発表しました。3Dプリンターを活用して、顧客にぴったりなシートを提供可能にする新技術です。

 ポルシェが「3Dプリントボディフォームフルバケットシート」を発表

この技術では、3Dプリンターを利用してシートと背もたれのクッション(一部)を製造。これにより、顧客はシートの硬さを「ハード」「ミディアム」「ソフト」から選択できるようになります。


ポルシェが「3Dプリントボディフォームフルバケットシート」を発表

ポルシェはこの技術を、モータースポーツから着想したそう。レース用車両では、ドライバーの好みに合わせてシートセッティングが実施されるのが当然なのに、量販車ではコストなどがネックとなり実現できていませんでした。コストの問題を3Dプリンターの活用でクリアしてたのが「3Dプリントボディフォームフルバケットシート」です。

この技術についてポルシェ調査開発部門役員であるMichael Steiner氏は次のように述べます。

「シートは人とクルマのインターフェイスであり、正確でスポーティなハンドリングで重要なものです。レーシングカーで、ドライバー用にカスタマイズされたシートシェルが装備されていたのはこれが理由でした。『3Dプリントボディフォームフルバケットシート』により、量産車の顧客にもモータースポーツ由来の技術を提供できるようになります」

ポルシェが「3Dプリントボディフォームフルバケットシート」を発表

「3Dプリントボディフォームフルバケットシート」は、2020年5月から欧州で、911、718シリーズ向けのドライバーズシートとして提供開始されます。