ギリシャのSpyros Panopoulosが新しい2シーターのスポーツカーChaosを開発しています。Spyros PanopoulosはChaosを、“スーパーカー”や“ハイパーカー”、そして“メガカー”をも超えた“ウルトラカー”であると定義しています。

“ウルトラカー”Spyros Panopoulos「Chaos」
Spyros PanopoulosによるウルトラカーChaos

“ウルトラカー”を名乗る理由はそのパワー。Spyros PanopoulosはChaosが最高出力3,000馬力を達成すると謳っています。


最近のハイパワーなスーパーカーの多くは、モーターとガソリンエンジンを組み合わせたハイブリッドマシンであることがほとんどですが、Chaosはドライブトレインにガソリンエンジンを採用しつつ、3,000馬力の実現を目指しているというのが驚き。エンジンは4.0L V10ツインターボで、レッドゾーンが1万2,000回転に設定された高回転型です。Spyros Panopoulosはこの高回転を、セラミックピストンとカーボンファイバーロッドで実現するとしています。

3,000馬力! ― エンジンを1万2,000rpmまでぶん回す“ウルトラカー”Spyros Panopoulos「Chaos」
セラミックピストンとカーボンファイバーロッドで高回転エンジンを実現

Spyros Panopoulosによればセラミックはスチールよりも硬くて錆に強く、しかも軽いというメリットがあるのだそう。また熱膨張もほとんどないので、高回転型エンジンに最適な素材なのだそうです。

Spyros Panopoulosは2,000馬力バージョンのChaosも用意する予定。こちらにはチタン製のピストン&ロッドが使用され、レッドゾーンは1万1,000回転に抑えられます。

3,000馬力! ― エンジンを1万2,000rpmまでぶん回す“ウルトラカー”Spyros Panopoulos「Chaos」
2,000馬力バージョンChaosで使用されるチタン製ピストン&ロッド

これほどハイパワーなパワートレインを搭載しながらも、重量は1,150kg以下を目指しています。実現すれば0-100km/h加速は2秒以下、最高速度は500km/h以上を達成できる見込みなのだとか。

Spyros PanopoulosはChaosを、2021年のジュネーブモーターショーで公開するとしています。

3,000馬力! ― エンジンを1万2,000rpmまでぶん回す“ウルトラカー”Spyros Panopoulos「Chaos」
楽しみ♪