ブランデーやウィスキーで走るバイク(モペッド)「ATHENA」

「ATHENA」はブランデーやウイスキーで走るバイク(モペッド)。環境への負荷の少ないモビリティを求める人に対し、電動バイク以外の選択肢を提供します。

ブランデーやウィスキーで走るバイク(モペッド)「ATHENA」
ブランデーやウィスキーで走るバイク「ATHENA」

40%以上の濃度を持つアルコールで走行できるのが特徴。上述のブランデーやウィスキーのほか、ウォッカやジンも燃料として使用できます。メインとなる燃料はエタノール。そのほか、天然ガスやバイオガス、バイオディーゼルなどにも対応します。ちなみに、燃料を満タンにすれば約300キロの走行が可能なのだとか。


ブランデーやウィスキーで走るバイク(モペッド)「ATHENA」
ブランデーやウィスキー、ウォッカやジンで走行できる

ブランデーやウィスキーで走るバイク(モペッド)「ATHENA」
本来の燃料はエタノール
その他、バイオガスやバイオディーゼルなどにも対応

今回販売されるバージョンの「ATHENA」は、ガソリンでも走行します。ガソリンを燃料として利用すると、環境負荷では従来のバイクと一緒となってしまいます。

でも現状、「ATHENA」に最適なエタノールを補給できるスタンドはほとんどありません。酒屋で40%以上のアルコール飲料を購入しても良いのですが、これだと燃費が悪すぎて実用的ではなくなってしまいます。

「ATHENA」の最終目標は、例えばレストランなどから廃棄される食材を使ってバイオガスやバイオディーゼルを作り、それを燃料として使用すること。できれば、レストランにエタノール補給所を併設できればベストなのだとか。今回のガソリン燃料対応「ATHENA」は、この最終目的へ向かう第一歩だそうです。

ブランデーやウィスキーで走るバイク(モペッド)「ATHENA」
最終目標はレストランの廃棄食材で作られたバイオ燃料を
レストランで提供すること

「ATENA」が普及してエタノール補給所があちこちに作られれば、充電に時間のかかる電動バイクに対する大きなアドバンテージとなります。電動バイクでの走行のようにバッテリー切れを心配することなく、安心して走行できます。

ブランデーやウィスキーで走るバイク(モペッド)「ATHENA」
どうにもならないときには酒屋でウィスキーを補給

販売対象は環境問題に敏感な人たち。このため素材にも配慮をしており、ボディ全体の95%に再生可能なものが採用されました。

ブランデーやウィスキーで走るバイク(モペッド)「ATHENA」
ボディ全体の95%に再生可能素材を採用

また、「ATHENA」にはペダルも装備されています。開発元は、たまにペダルを漕いで走れば良いエクササイズになると述べています。

ブランデーやウィスキーで走るバイク(モペッド)「ATHENA」
燃料が手に入らないときにも便利

販売時期は2021年の初夏頃となる予定。価格は2,500ドル程度になる見込みとしています。

ブランデーやウィスキーで走るバイク(モペッド)「ATHENA」