「SailStick」は風の力でロングスケートボードを走らせる折り畳み式セーリングデバイス。オランダ在住のJesper Wulffersさんが開発しました。


ボード本体に装着するのではなく、利用者が手に持って使用するデバイス。これにより、もっとも効率的に風の力を活用できるとJesper Wulffersさんは主張しています。最高速度は時速42km/h以上に達するのだとか。通勤で利用すれば、自動車とそれほどかわらない時間でオフィスに到着できることになります。



ブレーキをかけるときには、風の抵抗をもっとも受ける方向に「SailStick」を向けます。このときも、手で持って微調整できることがメリットとなるのだとか。


「SailStick」のもうひとつの特徴は、折り畳みが可能なこと。慣れれば30秒以下で折り畳み・展開が可能になるそうです。折り畳めばバックパックに入れて移動できるので、公共の交通機関と組み合わせてラストマイル向けの乗り物としても利用できそうです。


そして何よりも、「SailStick」による走行は気持ちが良いそう。モーターパワーによる走行とは違った楽しさがあるそうです。


価格は280ユーロ（約3万4,600円）で、出荷は2021年6月頃に予定されています。出荷対象国はオランダ、ベルギー、ドイツへのみで、日本への輸出はないそうです。

ちょっと残念…と思ったのですが、「SailStick」は風が強く、平坦な場所が多いオランダならではのセーリングデバイス。風があったりなかったりする上に坂も多い日本には向いていないかもしれません。これは負け惜しみではありません……。