ヤマハはロードスポーツ「MT-07 ABS」をマイナーチェンジし、欧州向けに発売する。日本発売は2021年春以降の予定。

ヤマハ「MT-07 ABS」マイチェン ― フロントフェイスを含むスタイリングを刷新
ヤマハロードスポーツ「MT-07 ABS」

コンセプトは「Accessible MT with a Fitter Body」。CP2エンジンの特性を継承しつつ、新しいデザインを採用した。また、総合的なパフォーマンスを向上させている。


新たな特徴は、1. EU5適合CP2エンジン、2. アップライトなライディングポジション、3. バイファンクションLEDヘッドランプ、4. 次世代MTシリーズへ進化したスタイリングなど。

ヤマハ「MT-07 ABS」マイチェン ― フロントフェイスを含むスタイリングを刷新
「MT-07 ABS」新フィーチャー一覧

■ 2021年モデルの特徴
1. EU5適合CP2エンジン
最高出力73.4PS、最大トルク67.0Nmを発生する689cc・水冷・2気筒の最新CP2エンジンを搭載。EU5適合化を図りながら、スロットル微開の低速域におけるリニアなレスポンス特性に磨きをかけた。

ヤマハ「MT-07 ABS」マイチェン ― フロントフェイスを含むスタイリングを刷新
クロスプレーン・コンセプトに基づいた最新CP2エンジン

その他、耐摩耗性に優れたバルブシート採用や、ミッションのドッグ角変更による再加速時のダイレクト感向上(2速・3速)といった変更が加えられている。これらによってトルクの出力特性は滑らかになっており、優れた加速特性を実現している。

2. アップライトなライディングポジション
アルミ製テーパーハンドルを採用。左右幅を32mm広くハンドル高を12mm高く設定し、ゆったりとした乗車姿勢を確保した。

また、燃料タンクカバー周りのデザインを一新。フレームカバーをアルミダイキャストから樹脂製に変更した。

3. バイファンクションLEDヘッドランプ
ロービームとハイビームを一体型としたバイファンクションLEDヘッドランプを採用した。ロービームは照射エリアとエリア外の境界の明暗差が少なく穏やかなので、境界付近での良好な視認性を得られる。

ヤマハ「MT-07 ABS」マイチェン ― フロントフェイスを含むスタイリングを刷新
バイファンクションLEDヘッドランプ(Hi-Lo一体)

フラッシャーランプとポジションランプには、「MT-07」初のLEDを採用した。ポジションランプは左右に独立しており、コンパクトなヘッドランプ周りによって一目で「MT-07」と分かるデザインに仕上げた。

4. 次世代MTシリーズへ進化したスタイリング
最低限の構造体を魅力的な造形でまとめ、ヘッドランプ周辺の各パーツ類をエンジン中心方向に大胆に寄せ、MTらしい“塊”のイメージを再現した。

ヤマハ「MT-07 ABS」マイチェン ― フロントフェイスを含むスタイリングを刷新
MTらしい“塊”のイメージを再現

LEDポジションランプにはイニシャル「Y」モチーフを取り込み、第3世代MTシリーズの象徴としている。

サイドビューではMTシリーズのトルク&パワー感を表現するため、エアフローの動きを取り込んだスタイリングとしている。トップビューでは、空気を取り込み張り出したイメージのタンクカバーとライダーの自由な動きをサポートするスリムなシートエリアの対比で大きな抑揚を作り、前に突き進むパワーを表現した。

ヤマハ「MT-07 ABS」マイチェン ― フロントフェイスを含むスタイリングを刷新
エアフローの動きを取り込んだスタイリング

主要仕様・諸元は次の通り。

ヤマハ「MT-07 ABS」マイチェン ― フロントフェイスを含むスタイリングを刷新