首都大学東京准教授 武居直行氏率いる武居研究室は、水上を自由に移動可能な乗り物「全方位推進型水上移動機」を開発した。5年後の実用化を目指している。

水上を移動可能な「全方位推進型水上移動機」
水上を移動可能な「全方位推進型水上移動機」

「全方位推進型水上移動機」は、ハンドルやブレーキを持たない、「たらい」のような乗り物。搭乗者の体重移動によって方向転換できる。コントロールに体重移動を利用していることから、同研究室ではこれを非公式に「水上セグウェイ」と呼んでいるという。


「全方位推進型水上移動機」は、搭乗者の体重移動によって方向転換する
「全方位推進型水上移動機」は、搭乗者の体重移動によって方向転換する

全方位推進型水上移動機では、搭乗者の体重移動による装置の傾斜を加速度センサによって検知。「たらい」の周囲に取り付けられた4機のスクリューをコンピューター制御で回すことで、傾斜した方向に進む仕組みだ。

「たらい」の周囲には、4機のスクリューが取り付けられている
「たらい」の周囲には、4機のスクリューが取り付けられている

武居直行氏はこの乗り物を、狭い水路などでの清掃活動や水質調査活動、レスキュー、アミューズメントなどの分野での実用化を目指したいとしている。


全方位推進型水上移動機