自転車の事故、意外と怖いですよね。筆者の友人には自転車事故で頭を強打し、嗅覚を失った人がいます。友人は嗅覚を失ってからは、何を食べてもおいしく感じないとぼやいていました。匂いがわからないと、食べ物っておいしくないのだそうです。

でも自転車事故で、男性としてはもっと恐ろしい症状に悩まされた人がいます。


アイルランドに住む22歳の男性が、自転車事故で怪我をし、7週間も「持続勃起症」で悩まされることになりました。アイルランドメディア Independent.ie が伝えています。

自転車事故で、7週間も勃起が継続!  (写真はイメージです)(C)Zach Dischner
自転車事故で、7週間も勃起が継続!
(写真はイメージです)(C)Zach Dischner

同メディアが伝えたところによれば、男性はマウンテンバイクでの走行中、サドルから落ちてフレームに会陰(えいん:外陰部と肛門の間)を強く打ちつけたのだそう。その結果、「持続勃起症」を発症し、苦痛を伴う勃起状態に7週間苦しむことになったそうです。これは、想像するだけで痛そうです。

男性は「持続勃起症」発症から5週間苦しんだ後、医者の助けを求めダブリンにある Tallaght Hospital を訪れました。

ドクターは最初、この症状に戸惑ったそうです。なんでも、同様の症例は、文書として記録されたものでは過去2件しか存在していなかったのだとか。

このためドクターは最初、男性に対して特殊なサポーターを股間に装着するよう指示しました。このサポーターで、勃起はおさまりはしたそうです。でもそれは一時凌ぎに過ぎず、サポーターを取り外すと再び勃起状態が継続したのだそう。

男性はサポーターによる治療を2週間継続した後、根本的な治療として、血流を抑制する治療を受けることになりました。治療は、男性の性器に血液を供給する動脈と静脈の間にジェルと小さなプラチナコイルを挿入するというものだったそうです。これまた、怖そうで、痛そうな治療。これ、逆に勃起しなくなったらどうするんだろう?という不安に駈られませんか?

でも、治療は成功。男性は現在では完全に回復しており、「持続勃起症」の再発もないとのこと。1か月後の診療記録には、「勃起状態は申し分なく、性交にも問題はない」とあるそうです。なんだか、自分のことのように嬉しく感じるのはなぜでしょう?アイルランドのドクター、ありがとう!

Tallaght Hospital の Ronan Browne 博士はこの治療について次のように述べています。

「治療は彼に素晴らしい結果をもたらした。我々はこの結果にとても満足している。患者は、若い男性であれば全員そうであるように、とても不安だっただろう」

いえいえ、若くなくても、不安だったと思いますよ。

今回の成功例は、今後の治療に活かされるそうです。うっかりフレームで股間を打ったときも、ちょっと安心ですね。