
同メディアによれば、Bitmead 氏は改造にあたり、黄色いルーフ、赤いボディ、ガラスのない窓など、モデルとなったおもちゃの自動車を、細部まで再現するよう努めたという。

ただし、本物のおもちゃの自動車と Bitmead 氏の大人の「おもちゃの自動車」には1つだけ大きな違いがある。おもちゃの自動車の動力は、子どもの「足」だった。だが Beimead 氏の製作した自動車には、排気量800cc のエンジンが搭載されており、アクセルペダルを踏むだけで走行できる。窓ガラスを外すなどで(結果的に)軽量化がなされたため、足回りは非常に軽快。わずか17秒で、時速96キロにまで加速が可能だ。


Bitmead 氏はこの自動車を、兄である Geoff Bitmead 氏と友人の Nigel Douglas 氏の協力で製作した。製作を思い立ったときのことについて、同氏は次のように説明している。
「ある日僕たちは、多くの人が、他のどんな自動車よりも、あのおもちゃの自動車に乗った経験があるはずだという話をした。この思いつきが、どんどん膨らんでいったんだ」
同氏の思いつきは正しかったようだ。
「僕らはこの車で何度か旅行にでかけた。ボディが赤で、ルーフが黄色のこの車が通りを走っているのを見たとき、人々はみな自分の目が信じられないという表情をしていたよ」

Bitmead 氏の自動車のモデルになったのは、米国の玩具会社 Little Tikes による「Cozy Coupe」。フォルクスワーゲン ビートルの形を模したおもちゃの自動車だ。このおもちゃの自動車は、これまでに600万台販売されたという。
Bitmead 氏は、このおもちゃの自動車をディテールまで正確に再現することにこだわった。だがこだわり過ぎたため、実用上不便な点もいくつか生まれたという。
「運転するときには、いつもヘルメットを装着しているよ。安全のためじゃない。窓ガラスがないから、顔に直接風があたるんだ」
