東日本大震災とそれにともなう津波の被害で運休を余儀なくされ、段階的に復旧を進めていた三陸鉄道がついに全線で運行再開する。明日4月5日に南リアス線の不通区間、明後日4月6日に北リアス線の不通区間でそれぞれ運行を再開させ、全線での営業を始める。なお、北リアス線の宮古駅前で開催される記念イベントには、NHK 朝の連続テレビ小説（通称「朝ドラ」）「あまちゃん」の大吉駅長と吉田副駅長が登場する。


三陸鉄道は、岩手県の三陸海岸沿いを走る第三セクター鉄道。宮古駅から久慈駅まで 71.0km の北リアス線と、盛駅から釜石駅まで 36.6km の南リアス線を保有している。2011年3月11に発生した震災の影響で駅舎や線路に甚大な被害を受け、全面的に運休していた。その後、北リアス線/南リアス線とも徐々に運行区間を伸ばし、4月5日に南リアス線の吉浜駅から釜石駅の区間、4月6日に北リアス線の小本駅から田野畑駅の区間が復旧して全線で運行再開となる。



全線運行再開を記念し、まず4月5日13時30分から南リアス線の釜石駅で、続いて4月6日10時から北リアス線の宮古駅で式典/イベントを行う。


宮古駅のイベントには、「あまちゃん」の舞台の一つで三陸鉄道がモデルの「北三陸鉄道」（通称：きたてつ）から、杉本哲太さんの演じた「大吉駅長」と、荒川良々さんの演じた「吉田副駅長」が登場する。さらに、イベントで運行する車両「北三陸満喫号☆」を、大吉駅長と吉田副駅長が乗車する「駅長・副駅長専用号」が先導するそうだ。車内や各駅でもイベントを催すほか、北リアス線の久慈駅（大吉駅長/吉田副駅長が「あまちゃん」内で勤務していた北三陸鉄道「北三陸駅」のロケ地）駅前で駅前賑わい市や餅まきなどを行う。