架線から電力を“ハッキング”して走る、路面電車みたいなトヨタプリウスの画像が、海外で話題になっています。


サンフランシスコ市内には「MUNI」と呼ばれるバスが走っています。これは、架線から電力を供給されて走行する電動バス。人口密度の高いサンフランシスコ市内で、排気ガスを出さずに走行できる点が大きなメリットとされています。また、坂の多いサンフランシスコでは、トルクの太いモーターで走行する方が、より楽なのだとか。

サンフランシスコ市内を走る「MUNI」バス  架線から供給される電力で走行します  決められたルート以外は、走行できません
サンフランシスコ市内を走る「MUNI」バス
架線から供給される電力で走行します
決められたルート以外は、走行できません

カメラマンの Sierra Hartman さんは、この MUNI バスの架線を「ハッキング」し、電力を得て走行するトヨタプリウスを発見。その写真を The Bold Italic で公開しました。

MUNI バスの架線を「ハッキング」して走行するトヨタプリウス
MUNI バスの架線を「ハッキング」して走行するトヨタプリウス

Hartman さんがこのハッキングプリウスを初めて見かけたのは数か月前のこと。ゴールデンゲートパークを散歩中のことだったそうです。それから2週間ほどたったある日、再びこのハッキングプリウスを発見。大急ぎでカメラを取り出して撮影をしたのだとか。

Hartman さんはこのとき、プリウスのナンバープレートの撮影にも成功。そのナンバーは、「MUNI PWR(MUNI から電源を得て走る)」となっていたと述べています。


この写真は、Hartman さんによるエイプリルフールのジョーク。サンフランシスコの街中が、MUNI バス用の架線だらけなのを見て思いついたそうです。駐車場などに新たに電気自動車向け充電設備を設置しなくても、すでにあるこの架線を活用すれば、エコカーの普及を推進できるのではないか。これが、Hartman さんの発想の根底にあるようです。

サンフランシスコ市内を走る架線  ある意味、電気自動車の“インフラ”ともいえます
サンフランシスコ市内を走る架線
ある意味、電気自動車の“インフラ”ともいえます

ジョークとはいえ、Hartman さんの発想は非常に興味深く、何かのヒントになりそうな気がします。人が多い街中は架線から電気を得て走り、人の少ない郊外はガソリンで走るハイブリッド。これは、巨大で重いバッテリーを積み、いつバッテリーが切れるかひやひやしながら走る電気自動車よりも、もしかしたら現実的な選択なのかもしれません。