ノルウェイのトロンハイムにある「Brubakken」も、そんな観光客泣かせの長くて急な坂。でも、この坂には、観光客を手助けする自転車専用のエスカレーター「Trampe CycloCable」が設置されているのです。
「Brubakken」は、道路勾配が18%(角度は10.2度)というとんでもない急坂。しかも130メートルも続く坂なんです。これを自転車で上るのは、修行でしかありません。でも、「Trampe CycloCable」があれば、自転車観光客は軽々とこの坂を登れてしまうのです。
「Trampe CycloCable」の使い方はとてもシンプル。自転車に跨り、右足をエスカレーターのステップに載せ、緑のスタートボタンを押すだけ。ステップは1秒間に1.5メートルという速度で自転車を坂の上まで押し上げてくれます。
エスカレーターは最大で6人のサイクリストを同時に運べます。1時間に運べる人数は360人。これまでに、約20万人のサイクリストを頂上まで運んだのだとか。
ちなみにこのエスカレーター、自転車だけでなく、ベビーカーの運搬などにも利用されているのだそう。単に、坂を歩いて上るのが面倒だという人も利用しているそうです。
日本にも坂の多い観光地が多くあります。そこにも、この自転車用エスカレーターを設置して欲しいところ。少なくとも、自転車好きの欧州の観光客の方は喜んでくれると思いますよ。