
今回納入される分速1,200m の超高速エレベーターは、1階から95階までの440m を約43秒で到達する。大出力と薄型化を両立した永久磁石モーターによる駆動/制御技術や、異常検知の際の緊急停止によって起こる耐熱性にも優れた制動材、急激な気圧変化による耳閉感を緩和させる気圧制御方式などを特徴に持つ。
日立は1968年に、当時の国内最高速の分速300mのエレベーターを、日本初の超高層ビル「霞が関ビル」に納入。2010年にはエレベーターの研究施設としては世界一高い、地上213mの研究塔「G1TOWER」の運用を開始している。
「広州周大福金融中心」には、この分速1,200mの世界最高速エレベーターが2台納入されるほか、28台のダブルデッキエレベーター、分速600mの超高速エレベーターなど、合計95台のエレベーターが納入される予定だという。