
Lotz さんは、デンマークのサーファー。だが、デンマークでは冬季の短い期間しか良い波が来ない。しかもその時期は海水が非常に冷たいため、長時間のサーフィンは無理なのだという。
この状況を打開し、サーフィンをオールシーズン楽しめる方法として、Lotz さんは「Fingersurfing(指サーフィン)」を考案した。

Lotz さんが考案した「Fingersurfing(指サーフィン)」
「指サーフィン」は、自動車の助手席や後部座席に座り、窓を開け、小型のサーフボードを使って前方から吹く“風”に乗るスポーツ。練習を積むと、サーフィン同様に様々な技を繰り出せるようになるという。

「指サーフィン」は、上達すると様々な技を繰り出せるようになる
「指サーフィン」は、北欧の美しい、だが退屈な道路の走行中に生まれたという。Lotz さんは、最初は枝豆のさやを使って指サーフィンを楽しんでいた。だが、枝豆のさやは長時間のサーフィンに向かない上、1つ1つの形状が異なるため競技性が失われる。

指サーフィンのルーツ「枝豆のさやサーフィン」
これらの問題を解決し、理想的な指サーフィンを実現するするために、Lotz さんは自ら木の枝を削って専用サーフボードを作り出したそうだ。

競技用(?)サーフボード製作のため、Lotz さんは木の枝を削った

削りだしの状態
本物のサーフボードのようだ
本物のサーフボードのようだ

表面を仕上げ完成した木製サーフボード

安価なプラスティック製ボードもある
普通の人であれば、「一年中サーフィンをしたい」と考えたとき、スケートボードのような乗り物の開発に取り組むだろう。だがそこで「指サーフィン」という全く次元の異なる発想をし、それを製品化してしまった Lotz さんは、ただものではない気がする。

ただものというか、子どものままというか…。
価格はプラスティック製ボードのパッケージが24.99ドルで、木製サーフボードのパッケージが54.99ドル。パッケージには、サーフボード、リーシュストリング、ワックス、カバーが含まれる。

プラスティック製ボードのパッケージ

木製ボードのパッケージ