
「FOLKVANLIG」は、デザインコンテスト「IF Design Award」を含む、3つのデザイン賞を獲得した自転車。重量が約11.3 キロと、電動アシスト自転車としては軽量なのが特長だ。

IKEA が発表した電動アシスト自動車「FOLKVANLIG」
デザイン賞を獲得した理由は、バッテリーの取り扱い。従来の電動アシスト自転車とは異なり、バッテリーは細長い形状でフレーム内に組み込まれた。これにより、一見電動アシスト自転車とはわからないデザインを実現している。フレームに組み込まれたバッテリーは、自転車の剛性アップにも貢献しているという。

バッテリーは、フレーム内に組み込まれた
バッテリーの充電に必要な時間は5~6時間。およそ500回の充放電を繰り返しても、フルパワーを維持できるという。それ以降、性能は約10%減少するそうだ。

およそ500回の充放電に堪えるハイパフォーマンスなバッテリー
モーターは前輪に装着された前輪駆動方式。手元のスイッチでアシストを開始する。

ハンドルに取り付けられたスイッチ&メーター

モーターは前輪に装着されている
IKEA は欧州では環境保護に熱心な企業として知られている。製品のパッケージにはゴミの発生を極力減らす工夫がなされており、一部店舗では、ビルに取り付けられたソーラーパネルで店舗運営に必要な電力を賄っている。IKEA は2020年までに、店舗で使用するエネルギーを100%再生可能エネルギーに転換する計画も発表している。
「FOLKVANLIG」は、環境保護に力を入れる IKEA の活動の一環として開発された自転車。その意図は、製品名にも表れている。製品名の「FOLKVANLIG」とは「人に優しい」という意味。環境に優しいのはもちろん、欧州の電動アシスト自転車としては安価で購入しやすいため、人にも(お財布にも)優しいことを表しているそうだ。
なお、「FOLKVANLIG」には、女性向けのデザインも用意されている。

スカートでも乗りやすいデザインの女性向け「FOLKVANLIG」