今日の東京、最高気温が28度だそうです。群馬県前橋市と埼玉県熊谷市では30度。まだ5月なのに、どうかしてますよね?

こんな日には、氷でできた自動車に乗って涼みたいもの。「そんな自動車あるわけないでしょ!」と思うかもしれませんが、あるんです。それが「Canadian Tire Ice Truck」。これは、氷でできたピックアップトラックです。

氷でできたピックアップトラック「Canadian Tire Ice Truck」
氷でできたピックアップトラック「Canadian Tire Ice Truck」

「Canadian Tire Ice Truck」は、カナダの Canadian Tire が、バッテリーの宣伝のために作ったものです。カナダの冬は厳しく、自動車のバッテリーの性能が低下して、エンジンがかからないこともしばしば。でも、同社のバッテリー「MotoMaster Eliminator Ultra」であれば、零下40度でも一発でエンジンがかかる。それをアピールするために作られたのが、この氷のピックアップトラックでした。

バッテリーをマイナス49度に冷やし
バッテリーをマイナス49度に冷やし

氷のボディに設置しても
氷のボディに設置しても

一発でエンジンがかかる
一発でエンジンがかかる

「Canadian Tire Ice Truck」のベースになっているのは、GMC Silverado。フレームとパワートレインだけを残し、それ以外をすべて氷のパーツで置き換えました。エクステリアはもちろん、インテリアさえも、ハンドルやブレーキ、アクセルなど一部のパーツを除き、すべて氷でできています。シートも氷製なので、今日のような暑い日にはぴったりではないでしょうか?

シートも氷製 涼しい!?
シートも氷製 涼しい!?

ただ、氷製のフロントガラスは、ちょっと…というか、かなり視認性が低そう。バックミラーやサイドミラーも氷製ですが、これではまったく後ろは見えません。まぁ、氷なので、しょうがないんですけどね。

氷でできたサイドミラー  後ろは見えませんが、前方はうっすら透けて見えてます
氷でできたサイドミラー
後ろは見えませんが、前方はうっすら透けて見えてます

氷でできたバックミラー  フロントガラス(フロントアイス?)への取り付けに、苦労の跡が見えます
氷でできたバックミラー
フロントガラス(フロントアイス?)への取り付けに、苦労の跡が見えます

ボディを製作したのは、氷の彫刻を専門にしている Iceculture。 製作には6,350キロの氷を使用したそうです。同社の Heidi Bayley さんは、「氷のトラック製作は、我々が手掛けた彫刻の中で最も困難なものの1つだった」と述べています。

ボディを製作したのは、Iceculture の方たち
ボディを製作したのは、Iceculture の方たち

氷のピックアップトラックは、これまでで一番困難な彫刻だったそう
氷のピックアップトラックは、これまでで一番困難な彫刻だったそう

内装をノミで掘り出す Iceculture の彫刻師さん
内装をノミで掘り出す Iceculture の彫刻師さん

仕上げは炎で  これで表面がつるつるになるそうです
仕上げは炎で
これで表面がつるつるになるそうです

出来あがった氷のピックアップトラックは透明で、なぜかちょっと未来的な雰囲気を醸し出しています。もちろん走行可能。前方も後方も見えにくいので、あまり速くは走れないのですが、時速約20キロで約1.6キロ走行したそうです。

雰囲気はちょっと未来的?
雰囲気はちょっと未来的?

もちろん、走行可能です
もちろん、走行可能です

こんな自動車に乗って街を走れば、気持ちだけでなく、実際に身体も涼しくなるでしょう。でも前橋や熊谷を走ったら、あっと言う間に溶けてしまいそうですけど。

残念ながら、「Canadian Tire Ice Truck」は、既に溶けてしまったそうです。

溶けていく「Canadian Tire Ice Truck」  なんだか寂しい
溶けていく「Canadian Tire Ice Truck」
なんだか寂しい