JB 本四高速は、広島県、愛媛県等と協力して、「瀬戸内しまなみ海道」の自転車通行料金が期間限定で無料になる「しまなみサイクリングフリー」を実施する。


「瀬戸内しまなみ海道」は、「サイクリストの聖地」として国内外から高い評価を得ている自動車専用道路。自転車歩行者専用道路が併設されており、本州四国間を徒歩や自転車で渡ることを実現した。また、日本で初めての、「海峡を横断できる自転車道」としても知られている。


来島海峡大橋
来島海峡大橋

「瀬戸内しまなみ海道」は、本格的なサイクリストだけではなく、途中の島々に宿泊しながらのんびりと自転車移動を楽しむ人からの人気も高い。これは、レンタサイクルの設備「サイクリングターミナル」の充実によるところが大きい。

今回発表された「しまなみサイクリングフリー」の実施期間は2014年7月19日から2015年3月31日まで。この期間内に限り、最大500円の自転車通行料が無料となる。

自転車歩行者道の位置図及び通常料金
自転車歩行者道の位置図及び通常料金

美しい風景を眺めながら海上サイクリングが楽しめる「瀬戸内しまなみ海道」の通行料金が最大で合計500円というのは、安いと感じていた人が多数派だろう。とはいうものの、橋を渡るごとに料金所に停止し、50円や100円といったコインを取り出して料金箱に投入するのは、正直ちょっとめんどくさい。筆者は一度、財布の中に小銭が見つからず、後続のサイクリストに50円を借りたことがあるが、あれは恥ずかしい体験だった。そういった面倒な手間が減るというのが、実はサイクリストにとっての最大の恩恵となるのかもしれない。

なお、本州と向島を結んでいる「新尾道大橋」だけは、自転車は走行できない。「尾道大橋」または船を利用することになる。

「新尾道大橋」と「尾道大橋」
「新尾道大橋」と「尾道大橋」