ジャガー・ランドローバーは、「仮想フロントガラス」技術のコンセプト動画を YouTube で公開した。これはフロントガラス全体をディスプレイにするもの。これまでダッシュボードに表示されていた情報をすべてフロントガラスに表示することで、ドライバーの視線移動を減らし、より安全性を高める技術だ。

今回公開された動画で興味深いのは、「仮想フロントガラス」技術にレーシングモードが組み込まれていること。この機能を利用すれば、サーキット上での走行体験を、PlayStation などのゲームコンソールでのレーシングゲームのように変え、プロレーサー気分を味わうことができる。


動画によれば、レーシングモードでは、走行中のサーキットの理想的な走行ラインがグリーンの線で表示されるという。これをトレースすることで、ベストなライン取りを学ぶことが可能だ。

レーシングモードでは、理想的な走行ラインが表示される
レーシングモードでは、理想的な走行ラインが表示される

レーシングモードには、走行時のベストラップを記録する機能も搭載されている。2回目以降の走行時にはフロントガラスに「ゴーストカー」が表示され、過去のベストラップで走行する。このゴーストカーを追い抜けば、それが自分の新しいベストラップになるわけだ。ジャガーランドローバーは、走行ラインのトレースとゴーストカーとの競争で、利用者は自身のドライビングテクニックを向上できるとしている。

ゴーストカーを追い越せば、それが自分の新しいベストラップ
ゴーストカーを追い越せば、それが自分の新しいベストラップ

また、フロントガラスに「仮想パイロン」を表示する機能も搭載。これを活用すれば、通常のサーキットで、ジムカーナなどのスラローム競技の練習が可能になる。パイロンの設置と撤去は時間のかかる面倒な作業なので、それが仮想的に行えるのはとても便利だ。動画では触れられていないが、仮想パイロンの設置場所が自由にレイアウトできれば、苦手な走行ラインの克服に向けた集中練習が可能になるかもしれない。


ジャガー・ランドローバーは、「仮想フロントガラス」技術の同社製品への実装時期については明らかにしていない。


ジャガーランドローバーが「仮想フロントガラス」のコンセプト動画を公開!