いすゞとユーグレナは、ミドリムシを活用したバイオディーゼル燃料「DeuSEL」で走るシャトルバスを、神奈川県にあるいすゞ藤沢工場と湘南台駅間で定期運行する。いすゞ社員の通勤や、工場来客者の送迎用として平日は毎日運行。

DeuSEL で走るシャトルバス
DeuSEL で走るシャトルバス

DeuSEL は、体内に油脂を生成するミドリムシの育て方を工夫し、軽油に近い油を作らせて、それを抽出・生成したバイオディーゼル燃料。現在バイオディーゼル燃料の候補として挙げられている植物よりも、敷地面積当たりの油脂生産性が高い。また、農地との競合性が低く、食糧価格への影響も限定的。


DeuSEL ができるまで
DeuSEL ができるまで

DeuSEL を燃やして排出される二酸化炭素(CO2)はもともとミドリムシが吸収した CO2 なので、環境負荷が限定的な炭素循環型の燃料。

炭素循環型燃料で環境にも優しい
炭素循環型燃料で環境にも優しい

今回開発された DeuSEL はディーゼル燃料とよく似た特徴を持つが、実用化には適さない。いすゞとユーグレナは共同研究で、2018年までに次世代バイオディーゼル燃料の技術確立と実用化を目指す「DeuSEL プロジェクト」を進めており、今回の定期バス運行はその研究の一環。

次世代型バイオディーゼル燃料を積んだ車が走る未来も近い!
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