環境先進都市 オランダアムステルダム。同市は2025年に CO2排出量を40%削減(1990年比)するという目標を掲げています。この目標達成の切り札となるのが、同市の推進する自転車普及政策。自転車専用レーンや駐輪場の整備はもちろん、自転車利用者がスムーズに走行できるよう、信号のコントロールまで実施してサイクリストの満足度を高め、みんなが自転車に乗りたいと思えるよう努力しています。

欧州では多くの人が自動車から自転車に乗り換えています
欧州では多くの人が自動車から自転車に乗り換えています

そんなアムステルダムで実験的にスタートしたのが、クラウドソーシングによる自転車配送サービス「TringTring」。自転車での配送を増やすことで、市内のトラック通行量を減らす試みです。

クラウドソーシングによる自転車配送サービス「TringTring」
クラウドソーシングによる自転車配送サービス「TringTring」

「TringTring」では、スーパーや花屋、それにスイーツショップといった“お店側”と“サイクリスト側”がサービスにサインアップ。顧客からの配送の依頼を受けたお店がアプリ経由でサイクリストに配送を依頼します。するとアプリは60分以内に配送可能なエリアにいる登録サイクリストにアラートを送信。それに応答したサイクリストがデリバリーを担当するという仕組みです。

どこかに出掛けるついでに配送を請け負う人もいるそうです
どこかに出掛けるついでに配送を請け負う人もいるそうです

配送すると、サイクリストは5ユーロ(695円)受け取れます。荷物の受け取り場所や届け先の指示、顧客による商品受取の確認、そしてサイクリストへの支払いまで、すべてアプリ内で完結しているのがこのサービスの特徴です。

1. アプリで配送指示を受け、2. アプリの道案内で配送し、3. アプリから配送料を受け取り
1. アプリで配送指示を受け、2. アプリの道案内で配送し、3. アプリから配送料を受け取り

「TringTring」は、現在はまだベータ段階。でも、すでに20の小規模小売店がサインアップしているのだとか。

このお店ではスモークサーモンやクロワッサンなどの配送で  「TringTring」を試したそうです
このお店ではスモークサーモンやクロワッサンなどの配送で
「TringTring」を試したそうです

スイーツショップや
スイーツショップや

ワインショップも登録しているのだそう
ワインショップも登録しているのだそう

日本では大手の宅配業者が電動アシスト自転車を利用した“エコ”な配送をしていますし、何より日本の宅配便料金は他国と比較して格安。「TringTring」の必要性は欧州よりも低めかもしれません。でも、歩いてスーパーまで買い物に行くのが辛いという方などには良いサービスになるかもしれませんね。

根菜や牛乳を買うと、重いですもんね
根菜や牛乳を買うと、重いですもんね