「Aero Tiny」は航空機を改造して製造されたキャンピングトレーラー。オーストラリアのThe Tiny House Guysが製造しました。
(C)The Tiny House Guys
双発機Dash 8(旧名称はDHC-8)をベースにして製造されています。The Tiny House GuysのRick KeelさんとMitch Keelさんはある日、その役目を終えてオークションに出品されていたDash 8を発見。既存設備をうまく活用すればユニークなクリエーションになると考えて購入し改造に取り組んだそうです。
(C)The Tiny House Guys
改造にあたり、Rick KeelさんとMitch Keelさんは、航空機時代のシートをすべて取り外すところからスタートしたそう。取り外して空いたスペースにはソファベッドを設置したのですが、このとき、既存設備の使用に支障が発生しないように注意したそうです。
(C)The Tiny House Guys
既存設備とは具体的にはタラップや窓、そして非常脱出用のドアです。タラップはかつて「Aero Tiny」が航空機として利用されていたときに、キャビンアテンダントが操作していたレバーで出し入れできます。
(C)The Tiny House Guys
(C)The Tiny House Guys
これは便利!
(C)The Tiny House Guys
タラップ横にはキャビンアテンダント用のシートも残されています。また、ソファベッドは窓や緊急脱出用ドアを塞がないように設置されました。
頭上には荷物収納用スペースも残されていて、これらが旅気分を盛り上げてくれます。
このように、航空機時代の装備を活かしたタラップ側に対し、その反対側は家い近い構成とされました。広い窓やオープンデッキが装備され、開放的な気分を演出しています。航空機の機内と聞くとエコノミークラスの窮屈なシートを想像してしまう人もいるかもしれませんが、そのような心配は無用のようです。
(C)The Tiny House Guys
トイレも航空機用の狭い個室ではなく、キャンピングカーで利用される一般的なトイレとシャワーを装備。快適かつ清潔に過ごせます。
(C)The Tiny House Guys
(C)The Tiny House Guys
価格は5万5,000オーストラリアドル(約400万円)から。日本への配送料について尋ねたところ、Tiny House GuysのRick Keelさんより、2万オーストラリアドル(約147万円)程度で可能だと思う、との回答を頂きました。
(C)The Tiny House Guys
さて、「Aero Tiny」を製造するには不要となった航空機を探し出す必要があり、これにはかなりの時間がかかります。まったく同じ航空機が入手できる可能性は低いので新しく作る「Aero Tiny」は現在のモデルとはかなり違ったものになる可能性も。また、航空機の入手からトレーラーの完成までには最低でも6週間はかかるとのこと。 「Aero Tiny」が気にいってしまい、The Tiny House Guysへの発注を考えている方は、以上を把握されたうえで連絡を取ってみてください。とても親切で、しかも真摯に仕事に取り組んでいる人たちです。