ポルシェジャパンは、SUV タイプのスポーツカー、新型「カイエン」の予約受付を2014年7月29日から開始する。


「カイエン」初代モデルの登場は2002年。SUV セグメントにおけるスポーツカーというアイデアを具現化したカイエンの販売台数は予想を大きく上回り、2010年までに27万6,000台に達した。2010年に登場した2台目はさらに伸び、販売台数は既に30万3,000台に達している。


新型カイエンでは、「カイエンS」「カイエンターボ」そしてプラグインハイブリッド(PHV)である「カイエン S E -ハイブリッド」の3モデルが提供される。いずれのモデルも、高級装備を備えた5シーターだ。


新型カイエンのエクステリアでは、フロントエンドとフロントフェンダー、エンジンフードのデザインが一新され、エアブレードのデザインも新しくなった。車両のフロント左右にあるインタークーラーに冷却空気を効率的に送るエアフィンは、視覚的にインパクトを与え、大きなアクセントとなっている。


リアのデザインも見直された。テールライトは立体的な構成となり、ナンバープレート部、ハンドルバーおよびライトはリアテールゲートにこれまで以上にエレガントに融合されている。


インテリアでは標準装備のパドルシフト付きマルチファンクションスポーツステアリングホイールが目を引く。これは、視覚的にも機能的にも918スパイダーのステアリングホイールを彷彿とさせるものだ。



ドライブトレインは全体にわたり数多くの最適化を施された。中でも注目は、「カイエンS E - ハイブリッド」に搭載されたハイブリッドシステム。従来モデルのハイブリッド車「カイエン S ハイブリッド」と比べると、大幅な進歩を遂げている。バッテリーの容量が見直されたことで、モーターだけで18から36キロの走行が可能となった他、モーターのパワーも従来の2倍強にアップされ、EV モードでの最高速度は125km/h となっている。


「カイエン S」には、新開発の3.6リッター V6 ツインターボエンジンが搭載された。従来モデルと比較すると、排気量・シリンダー数ともに減少しているが、最高出力、最大トルクは増加。また、燃費も向上している。


「カイエンターボ」には、4.8 リッターの8気筒ツインターボエンジンが搭載された。このエンジンは最高出力520PS/6,000rpm、最大トルク759Nm/2,250~4,000rpm を発生。100km/h までの加速は発進からわずか4.5秒で、最高速度は279km/h を実現している。


希望小売価格は、「カイエン S」が1,128万円、「カイエン S E -ハイブリッド」が1,150万円、「カイエンターボ」が1,720万円。