新潟と福島の県境にあるダム湖、奥只見湖(銀山湖)。その湖畔にこの夏、ダムをかたどった豪快なカレーライス「ダムカレー」が登場した。トッピングに湖を遊覧する観光船「ファンタジア号」を飾り付けているのがかわいい。

これが、奥只見湖のダムカレーだ!
これが、奥只見湖のダムカレーだ!

我々の生活に必要な水をたくわえる水瓶(みずがめ)として日本全国で稼働する幾多のダム。最近は観光地としての人気も高まり、熱心なダムファンの来訪が盛んだ。そんなダムファンのあいだで定番として知られる食べ物が「ダムカレー」。湖面に見立てたカレールーにどっかりとダムを模したご飯を盛り付ける豪快なメニューだ。


ダムカレーとしてよく知られるのは1960年代に黒部ダムの近くのクラブハウスで、アーチ式ダムを模して盛り付けて出したという「アーチカレー」。その後、21世紀に入るとダム観光の盛り上がりとともに数十ものダムカレーが生まれている。

7月4日から、奥只見湖畔のドライブイン「奥只見ターミナル」もダムカレーを始めた。10月9日までの期間限定で、モデルとなるダムの形状が異なる「アーチ式(普通盛)」と「重力式(大盛)」の2種類を注文でき、値段はそれぞれ648円と756円。細かいことだが、ルーも野菜とポークの2種類から選べる。

メニューは2種類
メニューは2種類

「アーチ式」の普通盛りと
「アーチ式」の普通盛りと

重力式の大盛り!トッピングはファンタジア号
重力式の大盛り!トッピングはファンタジア号

最大の特徴は、奥只見湖を遊覧する観光船、ファンタジア号を模して型抜きした甘酢漬け大根がルーの湖面に浮かんでいること。

ファンタジア号は奥只見湖を遊覧しているのだ
ファンタジア号は奥只見湖を遊覧しているのだ

ファンタジア号は奥只見ターミナルから遠くない船着き場から乗れる。19世紀後半も米国ミシシッピ河を航行していた外輪船を模したデザインで、名前の由来は深山幽谷にある日本一の人造湖、奥只見湖に朝霧がたちこめる幻想的な情景から。乗船料金は周遊コースの場合で大人(中学生以上)820円、小児(小学生)410円。