「HueRay!」は光る自転車用ハンドルグリップ。夜間の自転車事故を減らす目的で開発されました。

光る自転車用ハンドルグリップ「HueRay!」
光る自転車用ハンドルグリップ「HueRay!」

米国運輸省道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration:NHTSA)の調査によれば、「サイクリストの死亡事故の48%は、夕方4時以降深夜までの時間帯に発生している」のだそう。この時間帯の事故を減らせば、それはそのまま自転車死亡事故の件数を減らすことになる。これが、「HueRay!」を開発するに至った動機なのだそうです。

サイクリストの死亡事故の48%は、夕方4時以降深夜までの時間帯に発生
サイクリストの死亡事故の48%は、夕方4時以降深夜までの時間帯に発生

「HueRay!」は、両端に LED が組み込まれたハンドルグリップ。これが光ることで自転車の視認性を高め、事故を減らします。でもなぜハンドルグリップの両端に LED を組み込む必要があったのでしょうか?

米国道路安全保険協会(Insurance Institute for Highway Safety:IIHS)の調査では、自転車の重大事故の38%は交差点で発生しており、その多くが自動車が右折(注:日本では左折)する際に自転車を巻き込む「巻き込み事故」なのだそうです。

自転車ではフロント、またはフロント&リアにはライトが取り付けられていていることが多いのですが、左右には取り付けられていないことがほとんど。このため、自転車が夜間に自動車の横を走行していると、自動車からは見えないことが多く、右折時の巻き込みが発生しやすくなります。「HueRay!」は自転車の左右方向に光を発するため、横を走る自動車からの視認性が高まり、巻き込み事故を減らせるという仕組みです。

「HueRay!」が夜間の巻き込み事故を減らす仕組み  (画像はクルマが右側を通行する米国での例を示しています)
「HueRay!」が夜間の巻き込み事故を減らす仕組み
(画像はクルマが右側を通行する米国での例を示しています)

「HueRay!」の LED 部は取り外しが可能。取り外して、USB ケーブル経由で充電を行います。充電に必要な時間は40分から1時間。満充電でおよそ3時間の連続使用が可能になっています。

充電時には、発光部を取り外します
充電時には、発光部を取り外します

充電は USB 経由
充電は USB 経由

「HueRay!」の出荷時期は2016年の4月頃、価格は99ドルを予定しています。日本への送料が別途20ドル必要となります。

子どもの自転車にこそ取り付けてあげたい!
子どもの自転車にこそ取り付けてあげたい!

欧州や米国では、自動車から自転車に乗り換える人が急増中。それにあわせて、「HueRay!」のような自転車の安全装備も進化中です。日本でも、最新の安全装備を搭載した自転車がもっとでてきて欲しいもの。例えば、歩行者にぶつかりそうになったら自動でブレーキがかかる「衝突被害軽減ブレーキ」や、後方からの自動車の接近を知らせる「バックビューモニター」などです。うっかり道路を逆走したら音でサイクリストに警告する「逆走警告装置」なども良いかもしれません。

安全は法律の改正や、炎天下に交差点に立つおまわりさんの頑張りではなく、技術の力で守りたいですよね。

「HueRay!」カラーバリエーション
「HueRay!」カラーバリエーション