自転車をクルマに載せて遊びにいくことの多いサイクリストにとっては、サイクルキャリアは必需品。でも多くの人にとっては、自転車をクルマに載せなければならないことはほとんどなく、あっても年に1~2度というところでしょう。

そんな、ごくごくまれにしか自転車をクルマに載せることのない人におススメかもしれないのが「TrunkMonkey」。空気で膨らませて使用するサイクルキャリアです。


空気で膨らませて使用するサイクルキャリア「TrunkMonkey」
空気で膨らませて使用するサイクルキャリア「TrunkMonkey」

「TrunkMonkey」は、使わないときには寝袋のように小さく畳んで収納可能なサイクルキャリア。自転車のサドル下に取り付けたり、クルマのトランクに収納したりして持ち運べます。重さは2.7キロでサイズは2リッターのペットボトル程度。一般的なサイクルキャリアの折り畳み時よりも、遥かにコンパクトです。

使わないときには寝袋のように小さく畳んで収納可能
使わないときには寝袋のように小さく畳んで収納可能

クルマのトランクに収納しっぱなしにできます
クルマのトランクに収納しっぱなしにできます

使用するときには、空気を入れて膨らませます。専用バッグには電動ポンプが取り付けられており、クルマの12V電源で動作。2分で膨らませることができます。膨らませたら、後は取り付けるだけ。開発者のTyler Nelsonさんによれば、「TrunkMonkey」はほぼすべてのクルマに取り付け可能なのだとか。ポンプで注入した空気のクッションにより、クルマにも自転車にも傷がつくことはないそうです。

専用バッグから取り出したら
専用バッグから取り出したら

クルマの12V電源ソケットに「TrunkMonkey」の電源ケーブルを接続し
クルマの12V電源ソケットに「TrunkMonkey」の電源ケーブルを接続し

「TrunkMonkey」を膨らませます
「TrunkMonkey」を膨らませます

膨らんだら「TrunkMonkey」をクルマに装着し  自転車を取り付け
膨らんだら「TrunkMonkey」をクルマに装着し
自転車を取り付け

「TrunkMonkey」はほとんどすべての車種に取り付け可能だと  Nelsonさんは主張しています
「TrunkMonkey」はほとんどすべての車種に取り付け可能だと
Nelsonさんは主張しています

でもなぜNelsonさんは「TrunkMonkey」を開発しようと思い立ったのでしょうか?

Nelsonさんはある日、出先で自転車走行が困難なほどの嵐に見舞われたのだそう。友人がクルマで迎えに来てくれたのですが、そのクルマには自転車を積むことができなかったのだそうです。Nelsonさんは仕方なく、激しい風雨のなか、ずぶぬれになりながら自転車で家を目指し、なんとかたどり着いたあと、すぐに「TrunkMonkey」の設計を始めたのだとか。

こうして制作された「TrunkMonkey」は、天気が悪いときだけでなく、自転車が故障してサイクルショップに持ち込むときなどにも便利なのだそう。また、子どもが自転車で友だちの家に遊びに出掛け、そのまま友だちの家で寝落ちしてしまったようなとき、子どもと自転車を家まで運ぶのにも適しているそうです。

様々なケースで利用できます
様々なケースで利用できます

Nelsonさんは現在、「TrunkMonkey」市販化に向け、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。記事執筆時点では100ドル出資することで、「TrunkMonkey」を入手可能です。入手に必要な金額はキャンペーン後半になるに従って上昇し、最終的には170ドルに。出荷は2015年8月を予定しています。日本への送料については問い合わせて欲しいそうです。