列車が通り抜ける長い長いトンネル。その壁をスクリーンに見立て、アニメーションなどを上映するという面白い取り組みを、栃木県の私鉄、野岩鉄道が計画している。4月20日から作品を公募する予定だ。

過去に会津鉄道で実施したトンネルシアター
過去に会津鉄道で実施したトンネルシアター

野岩鉄道は、栃木県の日光から福島県の会津を結ぶ会津鬼怒川線を運行しているが、その新藤原駅から会津高原尾瀬口駅の区間は6割がトンネルになっている。


これを有効活用しようと、同社はトンネルの壁面に映像を投影するという企画を考え付いた。といっても独創ではない。実はトンネルシアターは2013年に福島県の会津鉄道が始めている。今回は同社の特別製トロッコ列車を野岩鉄道が借り受けて走らせる予定だ。

作品は新たに一般から募集する。条件は未発表で他人の知的財産権を侵害していないものとしている。テーマは自由だが、会津鬼怒川線の乗客が喜ぶような内容、あるいは駅名に関係あるものが望ましいそう。龍王峡駅の龍などを例に挙げている。

募集期間は9月末まで。メールなどではなく CD-ROM、DVD-ROM、USB メモリーで送って欲しいとのこと。

1次審査は野岩鉄道が実施し、2次審査は実際にトンネルシアターで上映してから乗客の投票という形で行う。上位5作品はトンネルシアターで作者名を表示上映し、トロッコ列車の整理・乗車券10枚を授与する。また最優秀作品1点には副賞3万円、優秀作品2点には副賞1万円、佳作2点には5,000円が当たる。

注意点として、採用作品は返却せず、著作権、使用権などは野岩鉄道に属することを了解したうえで応募して欲しいとしている。詳細は同社の Web サイトで確認されたい。