
以前紹介したPeel「P50」。この乗り物は、まるでキャリーケースのように転がして持ち運べる世界最小の自動車として知られています。

参考画像:世界最小のクルマPeel「P50」
キャリーケースのように運べます
キャリーケースのように運べます
そのPeelが1964年から1966年にかけて製造していた「P50」の2人乗りバージョンが「Trident」。今回その「Trident」がRMサザビーズのオークションに登場しました。
二人乗りになったとは言えその全長はわずか1.8メートル。頑張れば持ち運べるサイズは維持しています。ドライブトレインには49cc空冷エンジンと、3速トランスミッションが採用されました。燃費はリッター当たり42.5キロ。当時のキャッチコピーは「人間が歩くより安い」だったのだとか。
「Trident」は米国Time誌により2017年に、「史上最悪のクルマ50選」に選ばれました。その理由はバブルトップ。透明なカプセルに覆われて運転すると、ドライバーは直射日光を浴びてまるで太陽光調理をされている気分になるのだとか。オープンカーのように風を感じることもなく、ただ日に焼け続けるだけ、というのが「史上最悪」の称号を得た理由のようです。

日光を遮るものが何もない!
なのに風が入ってこない!!
なのに風が入ってこない!!
とはいえ他では見られない画期的なデザインはいまも一部で人気。オークションでは8万ドルから10万ドルで落札されることが見込まれています。