
SCGはフェラーリベースのワンオフモデルの制作で世に知られるようになったチーム。2015年にはオリジナルモデル「SCG 003」でニュルブルクリンク24時間などに参戦した。

今回発表された「SCG 007」は、2020/2021年シーズンで新設されるハイパーカーカテゴリーをターゲットとした一台。米国製マシンは50年以上ル・マンで勝てていないが、グリッケンハウス氏は「SCG 007」でこの歴史を変えたいとしている。

外観はレトロな耐久レーサースタイル。随所にSCGならではのエアロパーツが装備されている。カラーリングのベースはレッド。だがリアの巨大なウィングと、フロントのジンベエザメの口を思わせる形状の部分はホワイトとされた。

搭載されるパワーユニットは3L V6ツインターボ。以前はハイブリッドシステムが搭載されると言われていたが、現在はアルファ・ロメオのV6エンジンが採用されるのではとうわさされている。FIM世界耐久ロードレース選手権シリーズの最新の規定では参戦するマシンの最高出力は750ps以下とされるが、このスペックであればハイブリッドシステムは不要であり、むしろ重くなるだけ、というのがこのうわさの根拠となっているようだ。
今回発表された「SCG 007」の画像については、TOYOTA GAZOO Racing WECの公式ツイッターも反応した。
We can’t wait to see you in @FIAWEC and @24hoursoflemans and compete against this beautiful car ????
— TOYOTA GAZOO Racing WEC (@Toyota_Hybrid) September 20, 2019
グリッケンハウスは「SCG007」の公道仕様車の販売も予定している。