
リカンベントバイクメーカーが考えたミニベロ「Roselandia」
自転車では、サドルからペダルまでの距離が短すぎると、膝などを痛めてしまうことがある。だが距離を長く取ると足つき性が下がり、信号などでのストップアンドゴーの多い都心部の走行では、停止するたびにサドルから下りるなど不便を強いられることも。
「Roselandia」ではリカンベントバイクの発想をサドルの取り付け位置に採用。一般的な自転車よりも後方にサドルを取り付けることで、サドルの高さは低く維持しつつ、サドルからペダルまでの距離を長く取ることに成功した。

停止時には余裕で足がつく
最適なライディングポジションを取った場合でも、足を地面につけられるので、信号待ちの間に疲れてしまうことが少なくなる。
また、このようなディメンションを採用したことでホイールベースを長く取ることが可能に。「Roselandia」は20インチタイヤを装着したミニベロなのだが、ロングホイールベースの恩恵を受けて、安定した走行が可能になるという。

20インチのミニベロとしては長いホイールベース
と、ここまでは斬新な仕様を採用している「Roselandia」。だがその他の部分に関しては、あえて一般的な自転車と同じにしているという。たとえばドライブユニットはハブタイプではなく、ミッドマウント。モーターはBafang製のため、故障した場合でも比較的交換が容易だ。バッテリーもフレーム内に隠したりせず、リアキャリアに装備しているので、こちらも修理が比較的容易となる。

近頃人気のBafangモーター

バッテリーは隠さず、リアキャリアに
修理・交換が容易
修理・交換が容易
ドライブトレインもベルトドライブではなく、チェーン。ベルトドライブの方が静かで注油などもいらないので便利だが、チェーンであれば街の自転車屋さんでの交換が容易でしかも修理費が安くなるケースがほとんどだという。

ディスクブレーキも機械式を採用し、メンテ費用を抑えている
構造をシンプルにするために折り畳み機構も採用されなかった。だが縦置きして狭いスペースに駐輪が可能だ。

立てて収納
カラーバリエーションはブルー、ブラック、ピンク。価格は3,000ドル程度、販売開始は2020年12月頃に予定されている。

ピンクも悪くない?
「Roselandia」の日本対応版について尋ねたところ、Rose City Recumbent CyclesのRobert Hollerさんより、同社は現在日本でディーラーを探しているとの回答を得た。販売開始時期は不明だが日本で「Roselandia」を購入できる日はそれほど遠くないかもしれない。また、「Roselandia」は2020年3月に台湾で開催されるTaipei Cycle Showで公開される予定なので、すぐに現物を見たい方は3月に台北を訪れてみてはいかがだろうか?
2020年2月12日追記:Taipei Cycle Showの開催はCOVID-19の影響により、5月に延期されると発表されました。COVID-19の流行が収まらなかった場合には、再延期もありうるとのこと。詳細はTaipei Cycle Showの公式サイトを参照してください。