シトロエン「ami」は、“誰にでも乗れるクルマ”を目指した電気自動車(EV)。1. 低価格 2. コンパクトサイズ 3. 免許無しで乗れる仕様(欧州限定)、によってこれを実現した。

誰にでも乗れるクルマ シトロエン「AMI」登場
“誰にでも乗れるクルマ”シトロエン「ami」

電気自動車でありながら、価格をわずか6,000ユーロ(約71万9,000円)に抑えたのが最大の特徴。これにより多くの人が比較的簡単に手を出せるようにした。購入のほか、月々19.99ユーロ(約2,395円)からの長期レンタルサービス(48か月)も用意されている。


誰にでも乗れるクルマ シトロエン「AMI」登場
この価格で電気自動車が買える

低価格を実現したのはバッテリー。小さくて安価なバッテリーを採用することで、電気自動車でありながら価格を下げることができた。このために航続距離は約70kmになってしまったが、「ami」はもともと街中での短距離移動用の乗り物なので、これで十分なのだという。ちなみに、充電に必要な時間は3時間だ。

誰にでも乗れるクルマ シトロエン「AMI」登場
充電に必要な時間は3時間

デザインもコストを意識したもの。例えば左右のドアは同じパーツを使用することで、製造コストを下げている。

誰にでも乗れるクルマ シトロエン「AMI」登場
左右のドアは同じ形状

サイズは全長わずか2.41メートルで幅は1.36メートル。コンパクト設計により、混雑した都市部を走るのにぴったりなだけでなく、都市部で多くの人が頭を悩ます駐車場探しも容易になる。例えば「ami」で友達の家に遊びに行く場合、一般的なサイズのクルマだと駐車場が見つからず、空きスペースが生まれるまでぐるぐると近所をまわり続ける、なんてことも。でも「ami」ならば、一般的なクルマでの1/2のスペースがあれば駐車できる。

誰にでも乗れるクルマ シトロエン「AMI」登場
半分のスペースに駐車可能に

コックピットは最低限の装備。狭い空間に2人が乗れるように、乗車スタイルはアップライトなものとされた。ナビやインフォテインメントは、利用者の持つスマートフォンを活用する。

誰にでも乗れるクルマ シトロエン「AMI」登場
シートは助手席が後方にオフセット
広いショルダスペースを確保した

誰にでも乗れるクルマ シトロエン「AMI」登場
ナビやインフォテインメントは、利用者の持つスマートフォンを活用する

最高速度は時速45キロに制限された。これにより、フランスでは14歳以上、英国および欧州では16歳以上なら免許なしで誰でも利用可能となった。

誰にでも乗れるクルマ シトロエン「AMI」登場

受注はフランスでは3月30日に開始される。その後、スペイン、イタリア、ベルギー、ポルトガル、ドイツでも開始される予定。納車はフランスでは6月頃から開始される。