コンチネンタルが「ら眼3Dディスプレイ」を量産へ

今年1月に、3Dメガネの要らない車載用3Dディスプレイ技術を発表したドイツのコンチネンタル。そのコンチネンタルが、量産版「ら眼3Dディスプレイ」を公開しました。まずはヒュンダイによる高級車ブランド ジェネシスのSUV「GV80」に搭載されます。

コンチネンタルが「ら眼3Dディスプレイ」を量産へ
コンチネンタルによる量産版「ら眼3Dディスプレイ」

コンチネンタルは、クルマの安全性向上に向けて3Dディスプレイ技術を開発しています。現代のクルマは非常に多くの情報をドライバーに向けて発信していますが、2Dディスプレイでは情報のプライオリティが伝わりにくく、どれも同じように見えてしまって本当に重要な情報を見逃してしまうことも。


コンチネンタルの技術では、重要な情報が立体的に飛び出して表示されるため、ドライバーが重要な情報を瞬時に把握可能になり、これにより事故発生リスクを低減できます。

コンチネンタルが「ら眼3Dディスプレイ」を量産へ
3D表示により、重要な情報をより把握し易く

今回、量産車に搭載されることとなった「ら眼3Dディスプレイ」は、コンチネンタルが目指すゴールに向けた第一歩。ディスプレイには車両の3Dモデルや周囲の建造物、一時停止の警告などが表示されます。これらは3Dメガネ無しでも、3Dで見えます。

コンチネンタルが「ら眼3Dディスプレイ」を量産へ
参考画像:「ら眼3Dディスプレイ」が搭載されるジェネシス「GV80」

コンチネンタルは車載用3Dディスプレイ技術の進化に向けて、レイア社による「ナチュラル3Dライトフィールドテクノロジー」を採用した新しい3Dディスプレイの開発を続けています。この新技術では、ドライバーだけでなく、助手席、後部座席の乗員も3Dを体験可能に。すべての乗員が車内で3D映画を楽しんだり、ビデオ会議に参加したりできるようになります。

コンチネンタルはこの技術を搭載した製品の量産化を、2022年までに開始するとしています。