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虫怖い、石痛い、雨苦手…という人に ハンモックみたいに吊るせるテント「Haven tent」


「Haven tent」はハンモックのように吊るして使うテント。テントの利便性とハンモックの快適さをあわせ持つ、新しい“スリーピングプラットフォーム”として開発された。

ハンモックのように吊るして使うテント「Haven tent」

■「Haven tent」の秘密
通常、ハンモックの本体は人の身体にフィットして形状を変える。また安定性も決して高くはない。もちろん、これらはハンモックを楽しむ際の長所なのだが、テントとして使い一泊するには短所となってしまう。「Haven tent」はそんなハンモックをどうやってテントにしたのだろうか?

その秘密は木と木の間を結ぶ一本のロープ「Structural Ridgeline」。「Haven tent」はこのロープにぶら下げて利用する。大黒柱のように機能するこのロープの存在がハンモックとの違いで、テント全体を安定させる役割りを担っている。

「Structural Ridgeline」に吊るして使う構造

「Structural Ridgeline」を設営している様子

専用エアマットレスも、「Haven tent」をハンモックというよりテントらしく機能させている秘密のひとつ。これが床面を平らにしてくれることで、利用者は「Haven tent」内でテントのように安定して動けるようになる。

もうひとつの秘密専用エアマットレス

これでフロアが平らになる

これらにより、「Haven tent」は“宙に浮かぶテント”のように機能。雨水や虫の侵入におびえることなく一夜を過ごせる。

このように一般的なハンモックとはちょっと異なる「Haven tent」ではあるが、テントとして、ハンモックとしてのメリットも維持している。

■テントとしてのメリット
キャンプでハンモックを使用する場合、ネックとなるのがストレージ。ハンモックは収納がほとんどないので、荷物は地面に置くことになる。荷物を取るたびにハンモックを降りる必要があり、ちょっと不便だ。

「Haven tent」は室内に多くのポケットを装備。「Structural Ridgeline」も収納として使うことで、テントなみとはいかなくても、ハンモックよりはずっと多くの荷物を室内に置いておける。

枕元にはウォーターボトルを入れられるポケット

足元のポケットにはブーツを収納

「Structural Ridgeline」にバックパックを吊るせば、空中収納が出現

テント同様、蚊帳も装備。雨よけも装備されているが、これは小さなタープとして使うことも可能だ。

虫が苦手な人にはうれしい蚊帳

雨よけはタープのようにも使える

■ハンモックとしてのメリット
テントでは地面が平らでない場所には設営しにくい。設営前に石や枯れ木などを地面から取り除くのに時間がかかってしまうこともある。その点、「Haven tent」であれば地面の状態を気にせずに設営できるので、時短になることもある。

地面が荒れていても設営が可能
開発元は環境負荷を減らせると主張している

また、「Structural Ridgeline」を括り付けられる何かがあればどこでも設営できるのも、「Haven tent」の大きなメリット。テントではできない、美しい景色を眺めながら眠ることができる。

いや、これはないな…。

■複数人のソロキャンにも!
まだそれほど親しくない人と1つのテントで眠るのはちょっと抵抗が…というときもある。そんなとき「Haven tent」を使えば、料理などはみんなでつつきながらも、それぞれのプライバシーを保てる。

二人でソロキャンプ

開発したのは米国ユタ州のHaven Tents。同社は現在、「Haven tent」の世界的なプロモーションを兼ねてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施している。では各所に身の回り品を入れられるポケットなどを装備している。本稿執筆時点では285ドルの出資と15ドルの送料で「Haven tent」を1セット入手可能だ。出荷は2019年12月に予定されている。

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