ロシアの若者の間で、走行中電車の屋根に乗って悪ふざけをする「トレインサーフィン」が流行している。英国メディア
Daily Mirror が伝えている。
トレインサーフィンとは、走行中の電車から外にでて屋根に上り、屋根上で立ち上がってポーズを取るなどする悪質ないたずら。いたずら行為はエスカレートしており、駅で電車待ちをしている人たちに手を振ったり、走行中の電車のパンタグラフを折り畳んだり、そのパンタグラフに乗ったりするものもいるという。
同メディアが伝えたところでは、トレインサーフィン行為はロシアでは日常化しており、居合わせた通勤客は若者が走行中の電車のドアから屋根に上っても驚くことはないそうだ。
若者たちの多くはトレインサーフィン実行中にウェアラブルカメラで動画を撮影し、YouTube や SNS サイトなどで公開している。屋根上での行為が危険であればあるほど、動画の再生回数は増え、SNS での人気も高まるという。すでに削除されてしまっているが、電車から並走する別の電車に飛び乗ったり、電車から川に飛び込んだりする模様が撮影された動画もあったそうだ。
トレインサーフィンでは、すでに複数の死傷者が出ている。Daily Mail によれば、昨年ロシア大学の19歳の学生2名が、トレインサーフィン中にトンネル入り口に衝突して死亡したという。また、Moscow News によれば、今年の4月に14歳の少年がトレインサーフィン中に2万7,000ボルトの電線に触れてしまい、電気熱傷を負ったそうだ。