LEAPTech」は、NASA と ESAero、そして Joby Aviation が共同で開発する次世代のプロペラ機プロジェクト。これまでは効率が悪いとされてきた、電動モーターで飛ぶ航空機の実用化を目指している。

NASA が開発する次世代のプロペラ機プロジェクト「LEAPTech」
NASA が開発する次世代のプロペラ機プロジェクト「LEAPTech」

「LEAPTech」の特徴は、その翼に18基ものプロペラが取り付けられている点にある。このプロペラを回転させて翼の上に直接空気の流れを作りだし、揚力を発生させる仕組みだ。これにより、翼の形状をいわゆる“翼型”ではなく、薄くて幅の狭いものにできるという。また、離陸に必要な滑走距離も通常の飛行機より短くなるとしている。

翼は薄く、幅も狭い
翼は薄く、幅も狭い

18基のプロペラはリチウムイオンバッテリーで動作。既存の航空機と違って重いジェット燃料を搭載する必要がない。また、18基のプロペラすべてを回転させる必要があるのは離陸時のみ。離陸後は、前進に必要な数基を除き停止させておくことができる。

離陸後は、数基を除き、多くのプロペラを停止させておける
離陸後は、数基を除き、多くのプロペラを停止させておける

航空機は完成すると、時速320キロでの飛行が可能になるという。電池のみでの航続距離は370キロ。搭乗人員は4名で、航空機本体の重量は1,350キロ。

NASA は現在、エドワーズ空軍基地内にあるアームストロング飛行研究センターで、「LEAPTech」の翼の地上実験を実施している。「LEAPTech」の翼をトラックに取り付けてエドワーズ空軍基地内の干上がった湖底を時速約112キロで走行。データを収集するのが実験の目的だ。収集したデータは、将来の飛行実験でのリスク低減に役立てるという。

地上実験される「LEAPTech」の翼
地上実験される「LEAPTech」の翼

トラックに取り付けて走行し、データを収集する
トラックに取り付けて走行し、データを収集する