ゲームと仮想現実(VR)の融合は日々進行している。例えば、3月に Facebook が買収した Oculus VR によるヘッドセット「Oculus Rift」は、これまでとは次元の違う VR 体験を利用者に提供し、ゲームの中での出来事が、まるで自分の周りで本当に起こっているかのように感じさせることができるという。

Oculus VR によるヘッドセット「Oculus Rift」
Oculus VR によるヘッドセット「Oculus Rift」

だが Oculus Rift を含むこれまでの VR 装置では、利用者は常に受け身だった。オーストラリアの企業 Cyberith は、同社の開発した「Virtualizer」によってこの潮流を変えようとしている。

Cyberith の開発した「Virtualizer」
Cyberith の開発した「Virtualizer」

Cyberith が搭載している「Virtualizer」は、円形のベースプレートと3本のポールで構成されている。ゲームプレイヤーがベースプレート上で走ったり、ジャンプしたり、かがんだり、方向転換したりすれば、その動きはすべてゲーム内のアバターに反映される。言いかえれば、アバターを動かしたい場合には、自分が能動的に動く必要があるのだ。例えば、ゲーム内でアバターを歩かせたい場合には、これまでのようにコントローラーを操作するのではなく、自分の足を動かすことが要求される。

ゲーム内のアバターを歩かせたい場合には、自分の足を動かさなければならない
ゲーム内のアバターを歩かせたい場合には、自分の足を動かさなければならない

「Virtualizer」のベースプレートは表面がつるつるなので、この上にソックスをはいて乗ると、足を自由に滑らせることができる。その足の動きをベースプレート内に取り付けられたセンサーが検知して、ゲーム機に伝えるという仕組みだ。「Virtualizer」の側面に立てられた3本のポールにもセンサーが内蔵されており、ゲームプレイヤーの上下の動きを検知する。これによって、シューティングゲームや格闘ゲーム、レースゲームなどをよりリアルに体感できるようになる。Oculus Rift を含む各種ヘッドマウントディスプレイと連携すると、その体験はさらにリアルなものになるだろう。

「Virtualizer」のベースプレートとポールにはセンサーが搭載されており  ゲームプレイヤーの動きをゲーム機に伝える
「Virtualizer」のベースプレートとポールにはセンサーが搭載されており
ゲームプレイヤーの動きをゲーム機に伝える

シューティングゲームに最適
シューティングゲームに最適

Cyberith は、「Virtualizer」の市販化に向けて、kickstarter で出資者を募集している。すでに目標金額を上回る28万8,677ドルの資金調達に成功。2015年3月頃の出荷を決めている。