「Veelo」はローラースケートやスケートボードで通勤したいけど、途中に坂があって無理…という人向けのパーソナルモビリティデバイス。カナダ バンクーバー在住のBrice Jamiesonさんが開発しました。

ローラースケートで通勤したい!でも途中に坂がある…そんな人向けの「Veelo」

コロナウイルス感染症の影響化で生まれた製品。パンデミックのピーク時にはバンクーバーでも多くの公共施設がクロースしたのですが、それでもトレイルなどは使用可能だったのだそう。そのような場所で遊べるローラースケートやスケートボードを、もっと楽しくするためのデバイスとして「Veelo」はデザインされました。


ローラースケートで通勤したい!でも途中に坂がある…そんな人向けの「Veelo」
開発のきっかけはコロナ禍でのローラースケート遊びでした

そしてまた、これまで利用していた公共の交通機関を当面は利用したくない人向けの、通勤用デバイスとしてもデザインされています。

パーツでは電動アシスト自転車用のモーターなどを活用。このためパワー自体は電動アシスト自転車と同じ程度ですが、ローラースケートやスケートボードは自転車よりもずっと軽量なため、よりパワフルな加速感を楽しめるそう。坂道ももちろん登れるようになるそうです。

ローラースケートで通勤したい!でも途中に坂がある…そんな人向けの「Veelo」
ローラースケートで坂道を登れます

また、ローラースケートやスケートボードは不安定なもの。でも、「Veelo」を使うことでこれらの乗り物は安定感を増し、初心者であっても安心して走行できるのだとか。

ローラースケートで通勤したい!でも途中に坂がある…そんな人向けの「Veelo」
ローラースケート初心者にも
ハンドルやブレーキがあれば安心

最高速度は32km/h。フル充電で約32kmの走行が可能で、通勤に十分に対応できます。本体にはバッテリーの残量や走行速度などを表示するLEDディスプレイが装備されます。

ローラースケートで通勤したい!でも途中に坂がある…そんな人向けの「Veelo」
フル充電で約32kmの走行が可能

フロント&リアにはLEDライトが装備され、夜間の走行に対応します。ホイールにはサスペンションが装備されていて、スムーズな走行が可能になっています。

Brice Jamiesonさんは現在、「Veelo」の商品化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。1,300カナダドル(約10万4,000円)の出資と日本への送料150カナダドル(約1万2,000円)+手数料などで「Veelo」を1台入手できます。出荷は2021年7月に予定されています。

日本では「Veelo」を使って公道を走行することはできず、利用は私有地や許可されたスケートボードパークなどに限定されます。でも、それも楽しそう。Brice Jamiesonさんによれば、「Veelo」のプロトタイプをテストしてもらったところ、Brice Jamiesonさんの想像しなかった使い方をする人がいたのだとか。ローラースケートやスケートボードで「Veelo」を使った新しいトリックを生み出した人もいたそうです。通勤には使えませんが、新しいスポーツギアとしては、日本でも十分に楽しめそうです。

ローラースケートで通勤したい!でも途中に坂がある…そんな人向けの「Veelo」
パークで「Veelo」ならではの楽しみ方を探すのもありかも?