
線路の下…の植物工場で作った野菜なのだ
植物工場は、密閉された環境で温度、湿度、水や光や空気まできめ細かにコントロールして野菜を作る。もともとは「クリーンルーム」と呼ばれる、外部のチリやホコリから隔離する設備を備えた電子部品の生産施設を転用する例が多かった。
東京メトロのそれは一味違う。なんと東西線西葛西~葛西の高架下に工場を設置している。太陽光に頼らず、人工光だけを利用する施設だ。野外と異なり、寄生虫などの恐れがなく、農薬が付着していない。また土などもついていないため、袋を開ければ洗わずにそのまま食べられる。さらに細菌の侵入を防いでいるため、普通の野菜より長持ちする。

日陰育ちだけど、清潔さはピカイチです(写真はサンチュ)
東京メトロが栽培している品種はフリルレタス、サンチュ、ロメイン、レッドマスター。ほかにバジル、レッドマスタード、チコリー、ロロロッサ、エンダイブも作れるという。

こんなパッケージ。開けたら洗わず食べられますよ!(写真はレッドマスタード)
当面は東西線沿線の飲食店舗を中心に販売するそう。もし駅のそばでサラダを頼んだら「これ線路の下で作ったやつ?」と聞いてみるのも面白いかもしれない。